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史上初のGL敗退を喫したドイツ。
再建に必要なのはエジルとの別れか。 

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遠藤孝輔

遠藤孝輔Kosuke Endo

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posted2018/07/11 10:30

史上初のGL敗退を喫したドイツ。再建に必要なのはエジルとの別れか。<Number Web> photograph by Getty Images

ドイツの創造性を担ってきたエジルだが、今大会が代表での最後の姿になる可能性も浮上してきた。

主力が高齢化、若返りが必須の課題。

 スペインとは違い、ドイツにパスサッカーの伝統はない。レーブ体制が続く以上、180度の方向転換は考えにくいが、9月から始まるUEFAネーションズリーグでは新たなサッカーにチャレンジするかもしれない。

 プレースタイルの見直しとともに、レーブが推し進めなければならないのが世代交代だ。2014年のブラジルW杯制覇の立役者であり、今大会でも主軸となった2009年のU-21欧州選手権優勝メンバーたちは、4年後に33~36歳になる。

 これから選手として脂が乗るのは、GKのマヌエル・ノイアーくらいだろう。サミ・ケディラやマッツ・フンメルス、ジェローム・ボアテンク、メスト・エジルに大きな伸びしろは残っていない。

 その1つ下の世代に目を向けても、マルコ・ロイスが29歳で、トニ・クロースとトーマス・ミュラーが28歳だ。19歳のキリアン・ムバッペや22歳のベンジャミン・パバールが躍動するフランス、24歳の主将ハリー・ケインに象徴される若き力が躍進の原動力となったイングランドのように、ヤングパワーを取り込まなければならないだろう。

キミッヒ、ベルナー、サネら才能は揃う。

 幸い、人的資源は豊富だ。すでに代えの利かない戦力となっている23歳のヨシュア・キミッヒを筆頭に、マリオ・ゴメスが「今後10年はエースになりうる」と太鼓判を押すティモ・ベルナー、2017-18シーズンのPFA年間最優秀若手選手賞に輝いたレロイ・サネと超逸材が揃う。

 さらに、若手主体で臨んだコンフェデレーションズ・カップや2017年のU-21欧州選手権を制したタレントたちも控えている。24歳のユリアン・ドラクスラー、23歳のレオン・ゴレツカ、22歳のユリアン・ブラント、セルジュ・ニャブリ、マックス・マイヤーなど若き才能の名を挙げれば、それこそキリがない。

 年内に予定している国際Aマッチ6試合では、こうした若手を積極的にスタメン起用していくべきだろう。とりわけUEFAネーションズリーグでのフランスとの2試合(9月6日にホーム、10月16日にアウェー)は、貴重な経験を積む場になる。

【次ページ】 エジルとの別れが再建への一歩なのか。

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