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オペラオー以来、17年ぶりのGI勝利。
宝塚記念は和田竜二を大きくする。

posted2018/06/25 12:20

 
オペラオー以来、17年ぶりのGI勝利。宝塚記念は和田竜二を大きくする。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

波乱の宝塚記念を制した和田竜二とミッキーロケット。若くしてブレイクした騎手の再ブレイクは喜ばしいものだ。

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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Yuji Takahashi

「オペラオーが後押ししてくれたんだと思います」

 2001年の天皇賞・春をテイエムオペラオーで勝って以来17年ぶりにGIを制した和田竜二は、お立ち台で声を震わせた。今年5月に急逝した相棒に捧げる、特別な勝利となった。

 5頭のGI馬を含む16頭で争われた第59回宝塚記念(6月24日、阪神芝内回り2200m、3歳以上GI)を、和田竜二が騎乗した7番人気のミッキーロケット(牡5歳、父キングカメハメハ、栗東・音無秀孝厩舎)が優勝。通算5勝目が、嬉しいGI初勝利となった。

 好スタートを切ったミッキーロケットは、道中は中団の内で待機。直線で早めに抜け出し、追い込んできた香港のワーザーを首差抑え、先頭でゴールを駆け抜けた。勝ちタイムは2分11秒6。

 鞍上の和田は、涙を拭うように左腕を顔にあてた。

「長かったですね。この一戦にかける思いは強かった。馬場が乾いてきたので、内のいいところを通りました。前は流れていたけど、ロングスパートをかけようと思っていました。勝負どころでついて行ければ、直線では頑張ってくれる。胸を張って、オペラオーのところに(報告に)行きたいと思います」

GIではなんと120連敗。

 テイエムオペラオーで1999年の皐月賞を勝ち、GI初制覇を遂げたときは、騎手デビュー4年目の21歳だった。その後もオペラオーとのコンビで勝ちまくり、'00年は天皇賞・春、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念と古馬中長距離GIを完全制覇。

 それらを含め、オペラオーの背でGIを7勝した。スタンド前で行われる勝利騎手インタビューの最後に、アントニオ猪木よろしく「1、2、3、ダー!」と叫ぶパフォーマンスがおなじみになった。

 しかし、前述したように、最後のGI勝利は'01年の天皇賞・春。その後、GIで2着は10回あったが、120連敗を喫していた。

 '17年1カ月25日ぶりのGI勝利は、田中勝春の'14年10カ月28日('92年安田記念~'07年皐月賞)を更新する、JRA・GI勝利間最長記録となった。

「なかなか勝てず、悔しい思いもしてきました。でも、負けていない、という気持ちでつづけてこられた」

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