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Bリーグで得た経験をバレー界にも。
プロと実業団の「ハイブリッド」策。

posted2018/06/15 07:30

 
Bリーグで得た経験をバレー界にも。プロと実業団の「ハイブリッド」策。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

5月下旬、都内でVリーグのGMたちを前に2時間にわたり研修会を行った。

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島田慎二

島田慎二Shinji Shimada

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 Bリーグバイスチェアマン(副理事長)を辞める決意をした今年2月。まずはこの人事を推奨してくださった川淵(三郎)さんに挨拶に行き、辞任の意向を伝えました。

 それを申し出る中で、Bリーグ業務執行理事とクラブ代表の兼務が利益相反になるならば、日本トップリーグ連携機構の立場でスポーツ界の発展に協力してほしいという要請がありました。

 千葉ジェッツの経営者を継続しながら貢献できるのであればということで、理事をお引き受けさせて頂くことになりました。

 日本トップリーグ連携機構は、ボールゲーム9競技の日本最高峰12リーグの競技力の向上と運営の活性化を目指して活動する組織です。

 しかし私も千葉ジェッツの代表をはじめ、様々な業務に携わっているため、マンパワーが限られています。

 まずは今年秋に新リーグが開幕するバレーボール・V.LEAGUEの研修に関わることとなりました。

プロ前提では、Vリーグ側が引いてしまう。

 今年度から日本トップリーグ連携機構が立ち上げたスポーツマネジメント機能シェアシステム(SMASH)では、所属する団体・リーグに対してスポーツマネジメント機能を提供するだけでなく、実務経験を通じた人材養成も可能なシステムを構築することを進めています。

 そこで今回は、5月下旬に「新リーグのスタートにおける現場の課題解決セッション」という名のもと、Vリーグ各クラブのGMを前に研修会を行いました。

 しかしながら、私がBリーグはこうで、千葉ジェッツはこうで……と話をしたところで、それは完全にプロリーグの話であって乖離がある。Vリーグ各クラブのGMの方々も、私の話を聞く際に「プロ化」や「プロ」を前提にした話となると、引いてしまうことはバスケット界の事例で分かっていました。

【次ページ】 プロと実業団のハイブリッドを目指す。

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島田慎二
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