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漫画家・高橋陽一にとってのサッカー日本代表 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

PROFILE

photograph byYuki Suenaga

posted2018/06/22 10:00

漫画家・高橋陽一にとってのサッカー日本代表<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

覚悟を持たなければ、勝てない。

――さて、ロシアワールドカップ目前です。日本代表にメッセージをお願いいたします。

高橋「そうですね、最近“覚悟”という言葉について考えることがあったんです。漫画に打ち込んできた自分の半生を振り返ったとき、“この道がダメだったら死ぬしかない”くらいの不退転の覚悟が僕のなかにありました。岡田(武史)さんもフランスワールドカップ出場権を懸けてジョホールバルでイランと戦ったとき“負けたら日本に帰れない”という話をしていたじゃないですか。そのぐらいの覚悟をみんな持っていないと、勝てないのかなって思いますね」

――監督、選手、すべての人の覚悟。

高橋「そうだと思います。ジョホールバルで言えば、岡野(雅行)さんは“出なくていい”と思っていたそうなんです。でもチャンスを決められないシーンが続いて“決めなかったら日本に帰れない”と覚悟を決めたと思うんです。そうしたら最後にあのゴールがあった。覚悟を持ってロシアに臨んでくれたらなとは思います」

――日本代表以外で楽しみにしていることはありますか?

高橋「アルゼンチンのメッシでしょうね。最後のワールドカップになるかもしれませんから。活躍してほしいですよね。やっぱり10番の選手が気になってしまいます(笑)」

高橋 陽一たかはし よういち

東京都葛飾区生まれ。1980年、『キャプテン翼』(集英社)でデビュー。1983年にはアニメ化。同作品は日本でのサッカー人気はもとより、世界のサッカーの普及・発展に大きく貢献し、数多くの海外サッカー選手たちへも影響を与えた。今でも世界中で愛され続けるグローバルコンテンツとなっている。現在は『グランドジャンプ』誌にて『キャプテン翼 ライジングサン』を連載中。2017年6月にはシリーズ通巻100巻を達成、2018年4月よりアニメ最新作が放送されている。葛飾区に実在するサッカーチーム「南葛SC」の後援会長を務めるなど、漫画家以外の活動も積極的に行なっている。

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