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オーストラリア、ケーヒル選出の謎。
スポンサー枠疑惑に監督も意味深。

posted2018/06/12 17:00

 
オーストラリア、ケーヒル選出の謎。スポンサー枠疑惑に監督も意味深。<Number Web> photograph by Getty Images

2006年ドイツ大会で日本を絶望の淵に追い込んだケーヒルも今年で39歳。4大会目のW杯でどんなプレーを見せるのか。

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杉山孝

杉山孝Takashi Sugiyama

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Getty Images

 1年もゴールを決めていなかった選手だぞ!?

 クラブで試合に出ていないのに、どうしてメンバーに?

 スポンサー絡みの選出だ!

 こちら、日本での騒ぎではない。ライバル国、オーストラリアの話である。

 ワールドカップ(W杯)のメンバー選考は、当然ながら一大事だ。選手本人にはもちろん、ファンにとっても。それは世界中で変わりはない。

 オーストラリアは先月、まずは32人の予備登録メンバーを発表。そして、その数日後に26人に絞り込んだ。その選択に、「忖度」との非難の声が上がった。

 渦中の選手は、ティム・ケーヒル。ドイツW杯初戦で2得点を決めるなど、日本戦でのゴールの印象が強く、「日本キラー」とも呼ばれた選手だ。

予選プレーオフでは大仕事をしたが。

 今回のW杯予選でも、シリアとの重要なプレーオフで大きな仕事を成し遂げた。初戦を1-1で終えて迎えたホームでの第2戦。開始6分で先制を許したオーストラリアに、7分後の同点弾で息を吹き返させたのがケーヒルだった。そのままもつれ込んだ延長戦で決勝点を決めたのも、この背番号4だった。

 しかし、その得点は、代表での13カ月ぶりのゴールだった。

 2年前、10代でイングランドに渡った英雄の帰還に、オーストラリアは沸いた。だが、その熱も長くは続かなかった。メルボルン・シティでは徐々に出場機会を失っていった。ピッチでプレーすることを望んだケーヒルは今冬に契約を解除し、再びイングランドを目指した。チャンピオンシップ(実質2部)ではあったが、初めてプロ契約を結んだクラブ、ミルウォールが何かを取り戻させてくれると信じたのかもしれない。

 現実は甘くなかった。

 今季における出場試合数だけみれば、メルボルン時代より4試合増えたが、先発はゼロ。出場時間数は、メルボルンでの94分間を下回る計63分間にとどまった。

【次ページ】 協会スポンサーの石油会社が“改名”。

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