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ランニングシューズGEL-KAYANOは
25代目で何が変わったのか?

posted2018/06/07 11:00

 
ランニングシューズGEL-KAYANOは25代目で何が変わったのか?<Number Web> photograph by Hirofumi Kamaya

ランナーのかかとを守るヒールカウンター。左足に「2」、右足に「5」をかたどったデザインが施され、“25代目”であることをアピール。

text by

小堀隆司

小堀隆司Takashi Kohori

PROFILE

photograph by

Hirofumi Kamaya

 “25”という数字が、このシューズの価値を物語る。

 アシックスの人気シューズ、「GEL-KAYANO」(ゲルカヤノ)が誕生したのは1993年のこと。以来、じつに24回にわたってモデルチェンジを繰り返し、このたび発売された「GEL-KAYANO25」で文字通り25代目となる。これほど長くユーザーに求められ、愛され続けているシューズは稀と言えるだろう。

 「GEL-KAYANO」シリーズはなぜ人気なのか。

 最新モデルの開発に深く携わった田平義仁さん(パフォーマンスランニングフットウェア統括部)に話を聞いた。

「もともとカヤノは走りやすさを追求してきた商品です。加えて、デザインや機能性においてもかなりのこだわりがある。クッション性やフィット性など、高いレベルでの安定感が支持を受けているんだと思います」

アッパーには、通気性に優れ、柔軟性が高い2層のジャカードメッシュを使用。アシックスストライプにも透明な素材を使っている。

 何を隠そう、筆者も「GEL-KAYANO」愛好者の一人だが、足全体を心地よく締め付けるホールド感など、他のシューズではなかなか得られない感覚を持つ。先代の24もかなり履きやすいシューズだったが、最新モデルでは何が変わったのか。

「一番は材料の違いです。2層構造のミッドソール(中底)を採用しているのですが、上部の素材をFlyteFoam Propel(フライトフォーム・プロペル)に変更、かかと部分の素材にFlyteFoam Lyte(フライトフォーム・ライト)を採用しました。しかもソールの全面をカバーしているので、この素材の恩恵が受けやすい。走り心地が進化しているはずです」

 中底を形成するFlyteFoamにはLyte(ライト)とPropel(プロペル)の2種類があり、Lyteは主にシューズの軽量化に寄与している。ただ軽くしただけでなく、サトウキビなどの廃棄材をベースとしたリサイクル材を使いながら耐久性能も約10%向上させたという自信作だ。

 さらに、Propelの方にはスーパーボールをイメージした反発材を加えることで、アシックス史上もっとも反発性に優れた素材を作り出すことに成功。これによってランナーは、蹴り出した際に跳ねるようなライド感を得ることができるという。

【次ページ】 足にやさしい機能性。

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