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西川周作は代表漏れの瞬間、笑った。
'22年W杯こそ正守護神になるため。 

text by

轡田哲朗

轡田哲朗Tetsuro Kutsuwada

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photograph byGetty Images

posted2018/05/25 11:30

西川周作は代表漏れの瞬間、笑った。'22年W杯こそ正守護神になるため。<Number Web> photograph by Getty Images

同学年の東口順昭と長きにわたった日本代表GK争い。ガンバ大阪との試合後にはお互いをたたえ合った。

僕とヒガシはリスペクトしあってる。

 しかし、その気持ちは東口に対してのネガティブな、マイナス方向のモチベーションではない。それは、試合後に笑顔でユニフォーム交換をしたことからも明らかだろう。

「僕とヒガシ(東口)は、お互いにリスペクトしあっているし、彼が間違いなく良い選手だっていうのは理解していますからね。素直に応援したいし、そこで代表が終わりになるわけじゃないですから」

 西川が今回のW杯を戦う可能性は極めて低くなった。それでも「やることはやってのメンバー発表だったので、すぐに切り替えもできましたからね。自分の役割はハッキリしていて、スケジュールも決まっているので、ルヴァン杯と天皇杯で良い結果を出していきたいですね」と、浦和での戦いに切り替えている。また彼自身、「新しい目標も自分にできましたから」と言葉にしている。

サッカー人生はまだまだ続きますから。

 それは、次の2022年カタールW杯で日本代表のゴールを守ることだ。

 映画「アメリカン・ビューティー」の中に、「Today is the first day of the rest of your life(今日という日は、人生に残された日々の最初の1日である)」というセリフがある。西川にとってガンバ戦は、次のW杯に向けて残された日々の最初の1日だった。だからこそ、無失点で抑えたことは、何か悔しさを晴らすためのものではなく、素晴らしい第一歩を踏み出すためのものになった。

 西川はメンバー入りを逃したが、ロシアW杯で日本代表が活躍することを素直に願っている。

 そして、「サッカー人生はまだまだ続きますからね」と笑顔で話した男は、4年後に誰からも認められる日本代表の正GKとして、W杯の舞台に立つための日々をスタートさせている。

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