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<ディフェンスリーダーが語るリカバリー術>
吉田麻也「欧州で勝負する僕の新習慣」

posted2018/05/30 20:00

 
<ディフェンスリーダーが語るリカバリー術>吉田麻也「欧州で勝負する僕の新習慣」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

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松本宣昭(Number編集部)

松本宣昭(Number編集部)Yoshiaki Matsumoto

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Takuya Sugiyama

[ 提供:KIRIN ]

主戦場を欧州に移して早9年――。屈強な相手との激しい競り合い、過密日程、イングランドではタフな日常を過ごしている。コンディション管理が勝敗を左右する世界で、DFの要が取り入れた新たなルーティンとは?

 運転席のシートポケット、ドリンクホルダー、トランクにも。吉田麻也の愛車には、いたるところに炭酸水のボトルが置かれている。練習場へ向かう30分の道すがら、練習を終えて自宅へ戻る際にも、信号待ちになるたびに無糖の炭酸水で喉を潤す。

「イングランドに来たばかりの頃に、栄養士さんから『1日、3~4リットルは水を飲みなさい』と教わったんです。脱水状態が続くと、血液の循環が悪くなって、体がリカバリーできない、と。1、2試合ならどうにかなっても、イングランドの過密日程の中で、シーズンを通してコンスタントに良いパフォーマンスを発揮するには、何よりもリカバリーが大事になりますから」

 ただし、練習や試合の前後に、一度に大量に水分を摂るわけではない。

「喉が渇いてからでは遅いんです。一気に飲むと、体はその分、すぐに水分を外に出そうとしますから。まず、朝起きたら飲む。練習に向かうときも、クラブハウスでの朝食のときも、練習の前後、帰りの車中、夜寝る前も。逆算しながら、こまめに飲むことを意識しています。

 その意味で、無糖の炭酸水は適していますよね。一度に大量には飲めないけど、疲労で食道や飲み込む力が弱っていても、炭酸のシュワシュワのおかげで喉越しが良いから飲みやすい。チームメイトも当たり前のように飲んでいます。実際、疲労回復の効果も感じます。ケガも断然少なくなりましたから、続けてきて良かった。だからこそ、あのときは後悔しました」

 吉田が悔やむのは今年1月のことだ。4週間で8試合という年末年始の超過密日程を戦い終えた後だった。束の間のオフ明け、最初の練習で太もも裏に肉離れを負った。

「連戦を終えて、ちょっとだけ気が緩んだのか、オフ中に水分補給を怠っていたんです。筋肉系のケガは、3年ぶりぐらいでしたからね。あらためて、こまめな水分補給の重要性を痛感しました」

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吉田麻也
サウサンプトン

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