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伊藤達哉、初の独占インタビュー。
Jを経ず欧州移籍した20歳ドリブラー。 

text by

了戒美子

了戒美子Yoshiko Ryokai

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posted2018/05/12 11:30

伊藤達哉、初の独占インタビュー。Jを経ず欧州移籍した20歳ドリブラー。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

自己主張も考え方も、海外で成功するのが納得の伊藤達哉。代表への期待論も聞こえているが、まずはクラブに集中している。

「勝ち負けって自分だけじゃどうしようもないですよね」

――今はとにかく残留が目標ですね。

「正直、勝ち負けって自分だけじゃどうしようもないですよね。もし今の自分が、毎試合、試合を決定づけられていれば、それこそ今頃ハンブルクにいる選手じゃないかもしれないし。という意味で自分の実力はわかっているつもりです。

 だから、チームを勝たせるというよりは、全力を後悔なく出せるかどうかに焦点を当てて。そういう意味では、勝たせる役割の選手よりは緊張しないように、それもあえて意識しています。とにかく自分が、いかに力を出せるかに焦点を当てています」

 ブンデスリーガ1部でプレーする日本人選手の中で、伊藤は数少ない、代表招集歴のない選手でもある。20歳でそんな経験を積んだ彼を、ロシアに連れていくのももしかしたら悪くないかもしれないと、周囲は期待を寄せる。

 だが、まずはチームの1部残留が何よりも重要だと話す様子は落ち着いている。自分のサッカー人生、主導権は他の誰でもなく自分にある。若者は終始、そう言いたげだった。

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