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バルサの指導者研修に日本人が参加!
楽天の仲介で実現した史上初の事件。 

text by

木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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photograph byVISSEL KOBE

posted2018/05/15 11:00

バルサの指導者研修に日本人が参加!楽天の仲介で実現した史上初の事件。<Number Web> photograph by VISSEL KOBE

カンプノウで多くのものを吸収して帰ってきた林健太郎、平野孝。楽天のスポンサー契約の効果が早くも登場した。

「表現や言い回しにこだわる」という発見。

 まず講義に現れたのは、クライフが率いていた時代のレジェンド、ホセ・マリア・バケーロやギジェルモ・アモールだった。

「他にも(シャビやプジョルを指導したことで知られる)ジョアン・ビラや、現在バルサのアカデミーダイレクターを務めるジョルディ・ロウラが来た。そういう人たちの話を聞けるだけでも価値がありました」(平野)

 では、実際に講義では何が教えられたのか? 林がすぐに気がついたのが「表現や言い回しにこだわっている」ことだった。

「たとえば『ボールはもともと僕らのものだ。だから取られたら、取り返そう』ということを、1人だけでなく、ほぼすべての人が言うんですね。表現にこだわり、それが共有されていることが伝わってきました」(林)

練習メニューを作る部署、チェックする部署。

 例を挙げればキリがない。バルサでは「パスコース」のことを「コミュニケーションコース」というそうだ。

「パスはコミュニケーションですよと。一般的にコミュニケーションというと、言葉を介したものをイメージしますが、パスを介してもコミュニケーションできる。パスコースというのは、コミュニケーションをするためのルートですよという発想。だからパスコースではなく、コミュニケーションコースと呼ぶんです」(林)

 練習法に関してはどうか? バルサのアカデミーには、練習法を開発する「メソッド部」がある。林が驚いたのは中身はもちろん、その運用体制だった。

「メソッド部は練習メニューの構築が仕事で、1つの練習メニューに対して、どうしたら実戦に近づけて、効果的にできるか、それを常に考えている。すごいのはメソッド部のメニューが、実際の練習で機能しているかをチェックするスタッフがいること。確かその部署は『パフォーマンス最適化部』という名前。各年代の練習を、常に約2人がチェックしていました」(林)

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