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<スペシャルインタビュー>
山田章仁 潤う瞳の先に広がる世界とは。

posted2018/05/31 11:00

 
<スペシャルインタビュー>山田章仁 潤う瞳の先に広がる世界とは。<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

text by

福田剛

福田剛Tsuyoshi Fukuda

PROFILE

photograph by

Yuki Suenaga

抜群の決定力で昨シーズンのトップリーグトライ王に輝いた、山田章仁。
日本そして、世界と闘うWTBの目には、どんな視野が広がっているのか。
プレーでのこだわり、そして来年に向けて今後の展望を聞いた。

 トップリーグ2017-18シーズン、10試合で12トライという際立った決定力で、2度目のトライ王に輝いた山田章仁。ボールが渡るだけでスタンドを沸かせるWTBが試合中に意識しているのは、広い視野でグラウンドを見ることだ。

「皆さんが観客席から見るような感覚で大きなビジョンで全体を見渡すように心がけています。どこにスペースがあるか、その奥行き、幅はどれくらいか。情報を頭に入れておく。だからボールを持っていないときは常に周囲を見ています。自分と逆サイドのWTB側のスペースや相手ディフェンスの動きも頭に入っています」

 ボールが渡ると、それまでにインプットした状況を基に動き出す。

「ボールを持った瞬間は、左と右でスペースはどちらが広いのかなど考えて走りだします。でも、本当の勝負所となるゴール前は、頭で考えるよりも先に体が自然と反応する。とは言っても無意識にその動きができるのは、事前に見ていた情報があるからだと思うんです。だから本当に目は大事。普段から大切にしています」

 少年のようにきらきらとした目で語るラガーマンの瞳には、コンタクトレンズが装着されている。

「中学生の頃に突然目が悪くなったんです。勉強熱心だったのでたぶんそれが原因ですね。ラグビーのときは見えなくてもセンスでカバーできるから問題なかったんですけど(笑)、黒板の字が見えないから勉強にならない。そこでコンタクトレンズを初めて使いました」

 着けた瞬間からはっきりと世界が変わったのを今でも覚えているという。このときから、コンタクトレンズとはほぼ20年の付き合いになる。

「コンタクトレンズを着けてからラグビーはもちろん、日々の生活も快適になりました。ただ高校生のときに眼底骨折してから、右目だけが乾きやすいんです」

【次ページ】 「ランニングコースがパッと見える」

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