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コンテとチェルシーの最終バトル。
CL逃せば“降格並み”という重圧。

posted2018/04/28 11:30

 
コンテとチェルシーの最終バトル。CL逃せば“降格並み”という重圧。<Number Web> photograph by Getty Images

終盤戦も闘志満々の表情を見せるコンテ監督。その思いにチェルシーの選手たちは応えられるか。

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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 今季プレミアリーグのサバイバルレースも4試合を残すのみ。シーズンの成否、そして“エリートとしての生死”を分けるボーダーラインの向こう側までは5ポイントある。

 34試合を消化して5位にいるチェルシーのことだ。

 プレミアのビッグクラブにとって、チャンピオンズリーグ(CL)の出場権を失うトップ4漏れは、下位勢が恐れる2部降格にも等しい。

 5位でも欧州カップ戦に出場できるが、世界最高水準のCLの味を知る者にすれば、ヨーロッパリーグ(EL)出場権は“残念賞”。決勝戦で敗れたチームが浮かない表情で受け取る、銀メダルのようなものだと言ってもよい。

 チェルシーは2012-13シーズンにEL優勝したが、これを「失敗の証」と言ったのはジョゼ・モウリーニョだ。CLグループステージ敗退でELに回り、暫定で指揮したラファエル・ベニテスへの当て擦りも兼ねたモウリーニョらしい発言だが、当時の選手も内心は同感だっただろう。

3バックはすでに異彩を放たなくなった。

 2003年、ロマン・アブラモビッチによる買収で強豪に化けたチェルシー。昨季は現会長体制下で初めてCLのないシーズンを経験した。だが10位で一昨季を終えたチームをアントニオ・コンテ監督が優勝に導き、即座にCLへと返り咲いた。

 現時点でモウリーニョ最終年を上回る5位ではあるが、もしトップ4を逃せば来季の“返り咲き”は、はるかに困難だろう。昨季プレミアで猛威を振るった3バックはすでに異彩を放たなくなった。

 そしてライバルも手ごわい。ジョゼップ・グアルディオラ2年目に急激に進化したマンチェスター・シティは、来季も間違いなく進化を続けるだろう。補強予算を見ると、2位が濃厚なモウリーニョのマンチェスター・ユナイテッドも負けていない。若手が多いトッテナムは、マウリシオ・ポチェッティーノ監督のもとで4年間でトップ4争いの常連に成長し、ユルゲン・クロップ監督が率いるリバプールは今季、CL制覇にも手が届きそうな勢いだ。アーセナルも、アーセン・ベンゲル体制の終焉が決まったことで、ファンとの一体ムードが高まっている。

 来季のトップ4争いは、それこそ激戦で知られる2部からプレミアへの昇格争いに匹敵する厳しさだろう。

【次ページ】 補強不足を嘆いて選手の士気も上がらず。

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