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大谷翔平の二刀流を支える
アシックスの純国産技術。

posted2018/04/13 16:30

 
大谷翔平の二刀流を支えるアシックスの純国産技術。<Number Web> photograph by AFLO

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河崎三行

河崎三行Sangyo Kawasaki

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AFLO

日本が誇るベースボール・プレイヤーを技術の力で支えるアシックス。米国での飛躍のために盛り込まれた、スパイクづくりの最新テクノロジーとは。

 ロサンゼルス・エンゼルスに移籍し、今季から活躍の場をMLBに求めた大谷翔平が、アシックスとアドバイザリースタッフ契約を結んだ。

 この契約は2014年から続くものだが、新天地への船出にあたり、彼が使う用具にアメリカ仕様とも言える変更が加わった。

 まずグラブは昨年と同型のまま、エンゼルスのカラーである赤に。またバットは、重さこそ変わらないものの、最大径が3.4mm太くなり、長さは振り抜きを重視して、日本時代より若干短くしている。

 そして、彼ならではの投打二刀流を足元から支えるスパイクは、一から設計が見直された。

シュータンのマークはイニシャル「OS」と背番号17をデザイン化。グラブにも付けられている。

「大谷選手からまず要望があったのは、彼独特の表現で言えば『立ち感』、つまり安定感です。軸足(投球時なら右足、打撃時なら左足)一本で立った時に、自身の中でしっかり形が決まったと思える感覚や、フィールドを走ったり歩いたりする際の足のブレのなさを、これまで以上に求めたいと」(アシックス ベースボール事業部・河本勇真氏)

 大谷のリクエストは製品企画担当の河本氏から開発部門に伝えられ、こんな回答となってスパイクに反映された。

「大柄な大谷選手の足にかかる負担を軽減するため、日本時代から彼のスパイクのミッドソール(アッパーと靴底の間の中間クッション材)は、一般的な踵から中足部までではなく、足裏全体に配されていたのですが、従来は前足部が5mm、踵部が15mmの厚さでした。それを今回、足がよりフィールドと平行に近い状態にして、地面をがっちりつかめるよう、踵部を10mm厚に変更しています。さらに接地の際の足のブレをなくすため、踵部の金具も従来の3本から4本に増やしました」(アシックス コアパフォーマンススポーツフットウエア統括部開発部・林奈緒子氏)

 また昨年のキャンプ時に負傷した足首の保護のため、ピッチャー用としては珍しく、アッパーがくるぶしの高さまで伸びたミッドカットになっているのも、目を引く点だ。

【次ページ】 大谷のみならず、高校球児のために。

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