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新人調教師がいきなり挑むクラシック。
ケイティクレバーと安田翔伍の“縁”。 

text by

平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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photograph bySatoshi Hiramatsu

posted2018/04/04 07:30

新人調教師がいきなり挑むクラシック。ケイティクレバーと安田翔伍の“縁”。<Number Web> photograph by Satoshi Hiramatsu

35歳と調教師としては若手に入る安田翔伍氏だが、馬とのつき合いは長い。いきなりのクラシック制覇が実現するのだろうか。

ケイティクレバーのオーナーとの出会い。

 昨年、千葉セリに上場する馬に安田が乗っていたのは先述した通り。そして、気になった3頭のうち1頭がオメガパフュームだったことも記したが、残り2頭のうちの1頭がこのケイティクレバーだったのだ。

「当時はオーナー(瀧本和義氏)のことは存じ上げませんでした。だから『瀧本さんという方が落としたんだ……』くらいに思っていました。その後、たまたまセレクトセールの時に隣の席が瀧本さんだったので、ご挨拶させていただきました」

 偶然は重なる。ケイティクレバーは偶然にもこの2月で解散となる目野厩舎に入り、解散となった際、安田翔伍厩舎に来ることになったのだ。同馬が安田の下に来ることは、もしかしたら運命として決まっていたのでは? と思えるような不思議な縁を感じさえする巡り合わせである。

 この馬が、フィフティーワナーからロードカナロアに渡されたバトンを受け取る馬なのかもしれない。そんな思いで、同馬の皐月賞、そして日本ダービーまでの調教師とのやり取りをみていきたい。

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