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大坂なおみが「クール」と認める男。
西岡良仁、大ケガからの逆襲なるか。 

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山口奈緒美

山口奈緒美Naomi Yamaguchi

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photograph byGetty Images

posted2018/03/28 07:00

大坂なおみが「クール」と認める男。西岡良仁、大ケガからの逆襲なるか。<Number Web> photograph by Getty Images

負傷から戦線復帰した西岡良仁。一気にランキングを上げるチャンスがあるのがテニスの面白さだ。

杉田祐一が認める「元気溌剌」ぶり。

 そんな西岡のテニスは、ファンのみならず身近な日本の選手たちにも多くの刺激を与えてきた。たとえば昨年ブレークした杉田祐一は、以前こんな話をしたことがある。

「2014年のアジア大会のときに西岡のテニスを間近で見て、いい選手だなと思いました。本当に楽しそうに、元気溌剌という感じでプレーしていたので。その頃の自分は、どうしたら勝てるのかという方法ばかり考えていたので、純粋に自分の力がどこまで通用するのか知りたくなったというか、そう思っていた昔に戻ったような気持ちでした」

 ちなみにその仁川アジア大会では、西岡が金メダルを、杉田は銅メダルを獲得した。

ニシコリじゃなくてニシオカ、超速い!

 また、2年以上前の話だが、大坂なおみに好きな男子選手を聞いたところ西岡の名前を真っ先に挙げた。

「前にどこかの大会で、たまたまスコアボードに、ニシ……なんとかという名前を見つけて、なんでケイ・ニシコリがこんな小さな大会にいるの!? と思って覗いてみたら、ニシコリじゃなくてニシオカだった。知らなかったけど、その選手はすごく足が速くて、ネバー・ギブアップのスピリットを持ってて、とてもクールだった」

 あとで聞いたのだが、西岡は大坂からツイッターを通じてメッセージをもらったことがあるという。

「『超速い!』みたいな(笑)。『あなたみたいに動いてみたい』って書いてあったから、『僕は君みたいに速いサーブを打ってみたいよ』って返しました」

 体格的に恵まれていなくても、大ケガをしても、いつも明るく笑い飛ばしてみせた西岡の復活へのチャレンジは、“らしさ”を失わない限り日本のテニスをまたさらに元気づけるような気がする。

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