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タイガーの復活にゴルフ界が熱狂。
視聴数は10倍以上、元恋人まで登場。 

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舩越園子

舩越園子Sonoko Funakoshi

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photograph bySonoko Funakoshi

posted2018/03/15 07:00

タイガーの復活にゴルフ界が熱狂。視聴数は10倍以上、元恋人まで登場。<Number Web> photograph by Sonoko Funakoshi

タイガー・ウッズの人気・知名度はいまだ衰えず。レジェンドというのはそういうものなのかもしれない。

2015年に別れた元恋人も応援。

 いわゆる「タイガー・ウッズ効果」もゴルフの世界に戻ってきたと言えそうである。

 バルスパー選手権の最終日、米NBC局によるテレビ中継の視聴率は「5.11」で、この数字は2013年のプレーヤーズ選手権を上回り、ここ5年間で最高の数字となった。前年比では190%アップだという。

 ストリーミングの視聴数はなんと前年比1060%アップ。まるで想像がつかず、実感も得られないような数字がたくさん並び始めた。

 2015年に別れた元恋人でスキーヤーのリンゼイ・ボンが「今でもタイガーは素敵な友達。応援しているわ」と米スポーツ誌に明かしたという話。そして彼女が「レッツゴー、T!」とツイッターで発信したという話。

 ウッズに絡む話ばかりがニュースになり始めたタイミングを見計らったかのように、米ツアーは2019年にオーストラリアで開催される米国チームと世界選抜チームの対抗戦「プレジデンツカップ」の米国キャプテンにウッズを指名し、メディアに向けて大々的な発表会を開いた。

 次々に飛び出すビッグニュースに米メディアは奔走し、かつてのウッズ番記者たちの目にも久しぶりに輝きが戻りつつある。

 そんな周囲の興奮と喧騒は、騒がしいけど、笑顔を誘い、エネルギーに溢れ返る。それは、まさしくタイガー・ウッズ効果だ。

そして今週は、過去8勝をあげた大会。

 ウッズは今週、フロリダ州オーランドのベイヒルで開催されるアーノルド・パーマー招待に挑む。過去8勝を挙げた相性のいい大会。8勝の中には4連覇(2000年から2003年)と2連覇(2008、2009)が含まれている。

「オーランドは、かつて僕が住んだ街で、僕の子供たちが生まれた街でもある。いい思い出がたくさんある。そこで戦えることは、とても楽しみだ」

 少しばかり懐古主義的な言葉を口にしたウッズの胸の中には、過去にこの地で復活した熱い思い出もきっと蘇っていたことだろう。

【次ページ】 2009年も、2012年も復活した場所。

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