岡崎慎司の名言
選手たち自身が「じゃあ、こうしよう」と行動が起こせない。これがW杯ブラジル大会での反省点。
岡崎慎司(サッカー)
2018/03/15
2014年のW杯ブラジル大会でのコロンビア戦後、岡崎は戻った宿舎で本田圭佑と話し合い、ふたりは「もっと個を磨くべきだ」と意見の一致を見たのだという。「ここでいう個はいわゆる身体能力とか、技術の話だけじゃない。選手の行動力や思考や意識を変えなくちゃダメだと。どんな状況でも戦える選手。それでイメージするのは自主性の高い欧州の選手たち。だから、自然と『日本の教育を変えなくちゃW杯には勝てない。普通にやっていたらアカン』という話になった。それくらいブラジル大会は衝撃的だった」。教育から変える……数十年後には実を結ぶかもしれないが、現実は目の前にある。「ハリルホジッチ監督が就任して、最初のミーティングでブラジル大会の映像を見た。監督は中央でボールを奪われる悪癖を指摘した」と岡崎は述懐する。「ダメ出しをされながら、『ここが原点だ。逃げちゃいけない』と僕は思った。そして、『このコロンビア戦から学ぼう』という監督の発言に共感を抱いた」。ブラジルでの教訓を、岡崎は胸に刻んでいる。
Number943号(2018/01/04)
