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岩瀬仁紀が迫る前人未到の1000登板。
年間50試合以上16回、異常なタフさ。 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byKyodo News

posted2018/03/12 11:30

岩瀬仁紀が迫る前人未到の1000登板。年間50試合以上16回、異常なタフさ。<Number Web> photograph by Kyodo News

岩瀬はオープン戦でプロ入り当時の監督だった星野仙一さんの追悼ユニホームで登板した。タフさを今年も証明する。

森繁和監督が語っていた「消耗度」。

 岩瀬の数字を比較するなら、救援登板数のランキングで見るとより凄みが見えてくる。

<救援登板数10傑 ※()内は実働期間>
1 岩瀬仁紀 953救援1先発(1999-現役)
2 五十嵐亮太 754救援0先発(1999-現役)
3 鹿取義隆 739救援16先発(1979-1997)
4 山口鉄也 640救援2先発(2006-現役)
5 藤川球児 638救援19先発(1999-現役)
6 藤田宗一 600救援0先発(1998-2011)
7 高津臣吾 581救援17先発(1991-2007)
8 角盈男 575救援43先発(1978-1992)
9 宮西尚生 574救援0先発(2008-現役)
10 永射保 566救援40先発(1972-1990)

 岩瀬は954登板のうち、先発は2000年10月8日の広島戦だけ。残る953試合はすべて救援登板だった。岩瀬に次ぐ2位には、これも現役のソフトバンク五十嵐亮太がつけているが、岩瀬との差は199、岩瀬の記録はアンタッチャブルと言ってよい。

 岩瀬のボスである森繁和監督が解説者時代に、私は「救援投手の疲労度は、何で測りますか」と質問したことがある。森さんは「それは、ベンチで立ったり座ったりする回数に比例するんだよ」と即座に答えた。

 つまり、イニング数や投球数ではなく、登板回数、そしてイニングまたぎの回数が、消耗度に直結するということだ。

 それを聞けば岩瀬のすごさが改めて実感できる。

<1シーズン50試合以上登板した回数>
16回 岩瀬仁紀
10回 宮西尚生
9回 山口鉄也
8回 五十嵐亮太
7回 橋本武広、藤田宗一、武田久、藤川球児、平野佳寿
6回 永川勝浩、岡島秀樹、篠原貴行、薮田安彦、増井浩俊、サファテ

 岩瀬は2017年に4年ぶりに50救援登板を記録したが、50回以上も立ったり座ったりするシーズンを16度も経験して「壊れなかった」のだ。

【次ページ】 セーブ数でも高津を100以上離している。

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