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カーリングの精神を示す大切な言葉。
「コンシード」を定着させた中継陣。 

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byRyosuke Menju/JMPA

posted2018/03/06 08:00

カーリングの精神を示す大切な言葉。「コンシード」を定着させた中継陣。<Number Web> photograph by Ryosuke Menju/JMPA

金メダルを争ったスウェーデンと韓国も、試合後には笑顔で握手。この精神は「ギブアップ」では伝わらない。

好奇心を持って新しい言葉を使おう。

 進藤アナは平昌五輪でカーリング女子の初戦、そして日本とイギリスの銅メダルマッチを担当するなど、この競技において、担当カードから見てもリーダー的な存在であることがうかがえる。

 小林氏は4年前のソチ・オリンピックでは解説から退き、残念なことに2年前に亡くなったが、小林氏の精神は受け継がれたと思う。

 この結果、コンシードは文字媒体にも広がっていて、オリンピック期間中、コンシードとギブアップを使う新聞が分かれた。ギブアップを使っている記者には、もう少し好奇心を持ってもらいたいと思う。

 カーリングの精神を理解するために絶対必要な言葉だからだ。

 さて、世界選手権の中継を楽しみに待つとしよう。中継局のアナウンサーが、コンシードを使うかどうかも、気になるところだ。

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