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平野佳寿は貫禄、牧田和久は魔術。
MLBで「ルーキーズ」の評価は上々。 

text by

ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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posted2018/02/27 07:00

平野佳寿は貫禄、牧田和久は魔術。MLBで「ルーキーズ」の評価は上々。<Number Web> photograph by Getty Images

2010年~2017年の8年間で、平野佳寿の平均登板数は60近い。その安定したパフォーマンスとキャリアはMLBでも期待大だ。

彼らの活躍度が、日本人投手への評価になる。

 もちろん、周囲の評価や同僚のマスコミ向けへのコメントはあてにならない。「メジャー1年目」の投手の本当の勝負は、打者が立ってから、試合になってからだ。

「結果残さないと絶対ダメだと思うんで、そこはシビアな世界なんで、結果を出して認めてもらわないといいところで投げられないと思う」

 と平野。牧田もそれは重々承知している。

「ブルペンでは良くても対バッターとなると違った部分も出てくる。練習で良くて試合ではダメだったということはよくあるし、これから開幕に向けて確認していきたい」

 平野や牧田がどれぐらいメジャーリーグで活躍できるのかは、今まで日本からやってきた選手たち同様、とても大事なことだと思う。「ダルビッシュや田中は特別」では後に続く者の歩みが止まってしまう。

 報道の枠組みの中ではどうしても、投打二刀流に挑戦する大谷翔平の陰に隠れてしまうが、メジャーリーグの新人である「ヨシ・ヒラノ」と「カズ・マキタ」の2人にも彼らなりの挑戦がある。

 オープン戦はまだ、始まったばかり。これからも彼らROOKIESの「格闘」を書き記していきたいと思う。

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