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柳田悠岐「自然体で、ボールを遠くへ飛ばしたい」
~呼吸とパフォーマンスの相関関係~ 

text by

田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2018/03/29 11:30

柳田悠岐「自然体で、ボールを遠くへ飛ばしたい」~呼吸とパフォーマンスの相関関係~<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

「出来る限りのケアをしてグラウンドに立つ」

「シリーズ前から鼻炎がひどくて……。僕、よく鼻がつまるんです。集中力や疲れの溜まり方にも影響が出ると思うんです」

 柳田は特に睡眠を大切にしている。ナイター後はなかなか寝付けない選手が多いが、柳田は0時過ぎには布団に入るように心がけている。最低でも8時間。10時間以上寝ることも珍しくない。

「でも、鼻がつまる日は息苦しくて、しっかり眠った気になれないことがありました。それに口呼吸に頼ってしまうから喉にもよくないですよね」

 このインタビューの際も「じつは今日もなんです。しんどいッス」と何度も鼻をすすっていた。

 そこで『ブリーズライト』を手渡してみた。バネの力で鼻腔が広がり、鼻での呼吸が楽になる。

「すごい! 着けてすぐ、鼻で呼吸が出来るようになりました。鼻がつまってたから、より効果を実感できます。今まで他の選手が鼻に貼っていたり、街でも着けている人を見かけたことはありましたけど、自分で試したことはなかった。もっと早く知っておけば、苦しまなくて済んだかも(苦笑)」

 昨シーズン、柳田は打撃の中でもう一つの極意を身につけていた。

「ホームランを打つコツは『穏やかな心』です。イライラしたり、邪念があったら集中力を欠いてしまいます。その意味でも『ブリーズライト』は僕のお守りになってくれそうです」

 今年10月の誕生日で30歳になる。昨年末には新しく選手会長に就任した。

「プロに入った時は、そういう立場になるとは思っていなかった。トシを取ったんですね(笑)。これからはより、チームの先頭に立つ立場になります。僕の思いとしては、たくさんの人たちに勇気を与えられて、そして楽しんでもらえるチームにしたい」

 また、ホークスの王貞治球団会長や、柳田が憧れる金本知憲(タイガース監督)から継承した「スターの自覚」の言葉も口にした。

「球場には毎日、何万人ものファンの人が来てくれる。僕らにとっては何百分の一の試合かもしれないけど、その中にはこの一日しか球場に来る事が出来ない人もいると思う。その人がもし僕のファンで、僕が試合に出ていなかったらガッカリして帰るでしょう。1年間戦う上で、多少の怪我は付きものです。だけど、プレーできる程度の痛みであれば、出来る限りのケアをしてグラウンドに立つ。それがプロです」

【次ページ】 フルスイングこそ柳田の自然体。

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