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長谷部誠は毎日が日本人の新記録。
欧州の1部で10年、キャプテンも板に。 

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寺野典子

寺野典子Noriko Terano

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photograph byGetty Images

posted2018/01/31 07:00

長谷部誠は毎日が日本人の新記録。欧州の1部で10年、キャプテンも板に。<Number Web> photograph by Getty Images

チームにおけるキャプテンマークは、周りが考えるよりも重たいものである。そして長谷部ほど似合う男もそういない。

欧州で10年、34歳になった長谷部がつくる歴史。

 実は昨季も、この時期にフランクフルトは3位まで順位を上げた。CLを狙える位置につけたものの、3月11日に長谷部がひざを負傷して離脱すると低迷し、結果的に11位でシーズンを終えた。

「『いけるぞ』みたいな感じになって結局失速したので、そういう意味では、本当に謙虚にやっていかなきゃいけない。監督もそれについては、かなり言っていますね。『もちろん夢は見ていいけど、目の前の1試合1試合をしっかりやっていくことが大事。それが夢に繋がっていく』と」

 そんなコバチ監督の言葉は、今の長谷部にも通じる言葉だろう。1月18日の誕生日を迎え、34歳になった。W杯ロシア大会も控えているし、リベロとしての進化も楽しみだ。

 しかしそれ以上に大切なのは、今日の1日、今日の1試合。その積み重ねが未来を作っていく。ここに至るまでの10年間も、きっと同じように長谷部は実直に歩んできたのだろう。

 移籍2シーズン目にリーグ優勝。7シーズン目には降格。そして9シーズン目には入れ替え戦も経験している。8試合連続ベンチ外という憂き目も味わった。そして大きな負傷も。

 あらゆる波を乗り越えての10年間だった。そして迎えた11年目。欧州4大リーグの1部でこれほど長くプレーし続けた日本人選手はいない。記録はいつか誰かに破られるかもしれないが、ここからの長谷部の歩みは日本サッカー界の歴史になる。

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