CLやカップ戦で勝ちあがることができなければ……。

「現在第3GKを務めている息子ルカを、ジダンは溺愛している。そのルカは、アリサバラガが加入するとなると、Bチームに戻される。大事な息子にとって大変な屈辱だ」

　ペレス会長にしてみれば、1月の時点でリーガを諦めなければならなくなったことこそ屈辱だろうが、とにもかくにも、ジダンが内輪では認めていたアリサバラガの獲得をメディアの前で否定したことを会長は「裏切り」と感じたそうだ。

　ビジャレアル戦後にクロースが口にしたとおり、リーガの目標が「来季のCL出場権獲得」に修正されたいま、マドリーとジダンにとって今シーズンの体裁を整える道はただひとつ――CLあるいは国王杯で勝ち進むしかない。

　それに失敗したとき、ジダンを待つのは辞任か、解任か。