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徹底した“準備”でピンチをクリア。
長谷部誠が語った「ライフプラン」とは。 

text by

石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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photograph byKentaro Kamata

posted2018/02/05 11:00

徹底した“準備”でピンチをクリア。長谷部誠が語った「ライフプラン」とは。<Number Web> photograph by Kentaro Kamata

「1~2年後は地元の企業に勤めているのかなって」

「まったく試合に出られなかったし、正直、プレーしていてもまわりのレベルと比べ自分がプロで通用するとは思えなかったんです。1~2年後は地元の企業に勤めているのかなって真面目に考えていました」

 自分のことは自分が一番よくわかっている、というが、それでも長谷部はサッカー選手としての己を信じ、雑草魂のもと厳しいトレーニングを自らに課し、道を切り拓いていく。諦めることなく将来の自分に投資し続けることで、大きく揺れ動く人生の流れを呼び込んだ。

 2年目になるとレギュラーだった外国人選手がシーズン途中に移籍し、長谷部に活躍のチャンスが増える。初めはピッチで仲間についていくのがやっとだったが、プレーのたびに慣れていき徐々にレギュラーとしての地位を固めていくようになる。

 10代後半から20代にかけて得たこの経験は、現在に至る上でとてつもなく大きなものだった。

 長谷部は、すべては「タイミングです」と言う。未来は決して予測できないが、いつか訪れるかもしれないタイミングに向け、自分を高める努力を怠らない。どんなことが起ころうが慌てることがないように心を整える。

 怪我のリスクも含め常に不安がつきまとうプロサッカー選手の人生だからこそ、長谷部は徹底した“準備”をし、ピンチに陥りながらも難題をクリアしていった。

【次ページ】 迷った時こそ難しい道を選ぶから、得るものが多い。

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