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「野球の母国アメリカ」を超える道。
世界一のリーグを日本に作れば……。 

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ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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posted2018/01/17 07:00

「野球の母国アメリカ」を超える道。世界一のリーグを日本に作れば……。<Number Web> photograph by AFLO

外国人枠を撤廃して日本でもより高いレベルのプレーを見られるようになれば、ファンは喜ぶのではないか。

球団レベルでは、すでに努力が始まっている。

 サッカーには母国イングランドだけではなく、スペインやイタリアにも世界中の人々が見たがる素晴らしいリーグがある。イングランドのプレミアリーグをアメリカのメジャーリーグにたとえれば、スペインのリーガ・エスパニョーラやイタリアのセリエAのような存在に日本プロ野球がなったっていいではないか。

 個々の球団レベルでは、そういう努力が始まっている。ソフトバンクホークスはメジャーリーグ級の待遇を目指してチームを構築していると聞く。広島東洋カープが素晴らしい野球場を所有しているのは周知の事実であり、北海道日本ハムファイターズや横浜DeNAベイスターズ、東北楽天イーグルスもその方向にシフトしている。

 日本にそれをリーグ一丸となってできるポテンシャルがあるのなら、もっと大きな夢を描いてもいいのではないか。

世界一のリーグの場所は、アメリカでなくてもいい。

 北海道日本ハムにドラフト1位で入団した清宮幸太郎は、入団会見で「日本ハムから世界に羽ばたくイメージ」について問われて、こう答えている。

「夢は大切にしないといけないですし、やっぱりこのファイターズは、その夢を、みんなの夢を大切にしてくださる球団なので、そこだけはブレさせずに突っ走っていければと思います」

 その「夢」はどこにあるのか。

 日本にそれがないという現実を、今まで以上に真摯に受け止める時が来たのではないか――。

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