大卒がプロ入りした年にMLBへ行く大谷はやはり別格。

　最後に「大谷翔平世代」を見ていこう。1994年度生まれ。来年の年男だ。

＜野手＞
鈴木誠也　8月18日生（NPB 368安打）広島
大谷翔平　7月5日生（NPB 296安打）エンゼルス
北條史也　7月29日生（NPB 151安打）阪神
京田陽太　4月20日生（NPB 149安打）中日
西川龍馬　12月10日生（NPB 71安打）広島

＜投手＞
藤浪晋太郎　4月12日生（NPB 45勝）阪神
大谷翔平　7月5日生（NPB 42勝）エンゼルス
若松駿太95年2月28日生（NPB 18勝）中日
濱口遥大95年3月16日生（NPB 10勝）DeNA
畠　世周　5月31日生（NPB 6勝）巨人
黒木優太　8月16日生（NPB 6勝）オリックス

　プロ野球の「世代」には2つの波がある。まず高校出が入団する第1の波、その4年後に大学出が入団する第2の波。

　大谷世代は今季、第2の波が来たばかり。

　日本大を出た京田陽太が中日の正遊撃手となり149安打。鈴木誠也、大谷翔平など高卒の同世代を大股で追い上げ始めた。投手でも近畿大を出た畠世周や立正大出の黒木優太が、名乗りを上げたばかりだ。

　世代間の競争は、これから激化する。

　しかし、この時点でNPBを卒業してMLBに移籍する大谷翔平は、やはり次元の違う素材だったと思わざるを得ない。

　MLBには「○○世代」という言葉はあまり聞かないが、日本でいう大谷翔平と同学年のメジャーリーガーには、世界一アストロズの正遊撃手、カルロス・コレア（9月22日生）、ドジャースのスター遊撃手コリー・シーガー（4月27日生）、投手ではツインズで今季14勝を挙げたホセ・べリオス（5月27日生）らがいる。

　彼らに伍して、われらが大谷翔平がどんな数字を挙げるか、注目していきたい。