高さを誇る矢板中央。前線には190のFWも！

　矢板中央は圧倒的な高さとスピードを駆使し、強烈な前への推進力で相手の守備組織を破壊していくサッカーを展開。高さと強さ、そして上手さを兼ね揃えた松井蓮之と稲見哲行のダブルボランチを軸に、左の江口隼人、右の飯島翼が果敢に仕掛け、前線には190cmのFW望月謙と3年生FW久永寿稀也の2トップが待ち構える。

　さらに途中から181cmの2年生FW大塚尋斗が投入されてくるだけに、相手にとっては一切気を緩められない状況に置かれる。

4強か、準強豪校か、はたまた伏兵か……。

　今大会は開幕戦から1月8日の決勝まで、僅か10日間で駆け抜ける最短決戦の大会となった。

　交代枠の増加と最短決戦の条件下で勝つためには、冒頭で述べたようにより選手層の厚さが求められる。

　4強のうち2チームが潰し合いながらもファイナリストとして顔を合わせるのか、それとも潰し合いの外から先に挙げた2番手クラスのチームが抜け出してくるのか、はたまた思わぬ伏兵が勝ち名乗りを上げてくるのか……。

　今回も非常に楽しみな高校選手権。戦いの火蓋は、12月30日の関東第一vs.佐賀東の開幕戦で切って落とされる。