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明大ラグビーは今度こそ甦るか。
新コーチが語る帝京大との差とは。

posted2017/12/21 07:00

 
明大ラグビーは今度こそ甦るか。新コーチが語る帝京大との差とは。<Number Web> photograph by Nobuhiko Otomo

12月3日、秩父宮ラグビー場で行なわれた早明戦勝利の瞬間。両手を突き上げる背番号4が古川満主将。

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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Nobuhiko Otomo

 ラグビー大学選手権の3回戦が終わった。3回戦、と聞いて、ん? と思った方もいると思う。

 同大会はその昔、1992年度までは8校で実施されていた(もっと昔、1964年度の第1回は4校だった)。当時は関東から4校、関西からは中京地区との決定戦を経た1枠を含む3校、九州から1校が出場した。

 その後、1993年度から16校に拡大。やがて組み合わせ決定方法に公開抽選が導入されたり、それが取りやめられたりと紆余曲折の末、2012年度からは地方枠が3枠に拡大され、出場校が18となった。まず「東北・北海道」「東海北陸・中国四国」「九州」の3校が第1ステージを戦い、その勝者が「関東対抗戦」「関東リーグ戦」「関西」各5位までとともに、4組に分かれてリーグ戦を戦う第2ステージを実施。最後に各組1位の4校がファイナルステージを戦うシステムとなった。

 これは「未来の日本代表を担う大学生の試合経験を増やす」ことを狙った方式で、2015年度まで4シーズン続いたが「大差の試合が多い」「費用がかかりすぎる」ということであえなく縮小。2016年度からは、対抗戦・リーグ戦・関西からの出場枠を各5→3に減らし、前年度の優勝・準優勝チームを出したリーグにボーナス枠2を配分する、というフォーマットに変更された。

 出場枠は全部で14。地方枠の「3」はそのままで、まず従来の第1ステージと同様に、1~2回戦を地方枠同士で戦い、3回戦から主要リーグ勢が参戦。主要リーグ枠11のうち、7校が3回戦から、残る4校はシードされ、準々決勝からの登場となる。総試合数は30試合から13試合と、半分以下に縮小された。

 大幅に経費が縮小された一方で、選手たちの試合経験も大幅に減少したわけだ。

2位に与えられるシードは「ありがた迷惑」?

 2015年にワールドカップで日本代表が好成績を残した直後に、縮小方向への改革が実施されたことには大きな違和感を覚えてしまう。ただ、とりあえず選手・コーチは、つまり現場は、与えられたフォーマットの中で戦うしかない。

 新システムの大学選手権で難しい立場に立たされるのが、準々決勝までシードされるチームだ。試合数の少なさは、決勝まで戦い続けた場合には疲労の蓄積が少ない分、有利な材料にもなる。逆に考えると早い段階ではゲームフィットネス、試合勘の不足というマイナス要素にもなってしまう。

 昨季、帝京大や東海大、天理大という各リーグ優勝校は準々決勝を突破したが、対抗戦2位でシード枠に入った早大は、関西2位から勝ち上がった同志社大に準々決勝で31-47と敗れてしまった。平たく言うと、2位に与えられるシードは「ありがた迷惑」な感じに見えてしまう。

【次ページ】 丹羽監督としては「いい枠に入れてもらいました」。

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