宇野がSPでマイナス2減点された理由。

　マイナス2の減点があり、そのうちの1ポイントは転倒、もう1ポイントは演技時間のタイムオーバーでの減点であることがわかった。

　最後のステップの部分が音楽に間に合わず、フランス杯後に音楽をわずかに伸ばした。その分、冒頭で演技開始するタイミングをゆっくりとることでカバーできていたのだが、ここでは音楽に体が反応して早目に動いてしまったのだという。

宇野の失敗の理由は「調整ミス」とのこと。

　フリーでは冒頭の4ループで激しく転倒したものの、リカバーして次の4サルコウを着氷。

　後半の4フリップもきれいに降り、このまま行けるか……と思った瞬間に次の4トウループが両足着氷。続いた2個目の4トウループも回転が足りずに前向き降りになってしまったという。

　皮肉なことに、本番で上手く降りた4フリップの普段の成功率は20％ほどだが、失敗した4トウループは練習で90％くらいの成功率で降りているのだという。

　試合後に振り返って、「ウォームアップで4トウループを跳んでおかなかったことが失敗の原因」と率直に語ってくれた。

「前の人が終わって、調子が良かったからこそ、（自分の名前が呼ばれる前に）ジャンプの練習をすればよかった。練習でも（最初の）1、2本はああいうミスをする。（本番前に）やっておけばああいうミスはなかった。試合前の調整のミス」と冷静に分析していた。

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