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ビッグ5、次世代、そして錦織圭。
役者が揃えば来季は空前の激戦に。

posted2017/11/27 08:00

 
ビッグ5、次世代、そして錦織圭。役者が揃えば来季は空前の激戦に。<Number Web> photograph by Getty Images

ATPファイナルズのガラに集まった出場選手たち。フェデラーやナダルの背後に、ズベレフやディミトロフなど次世代を担う若手が並ぶ。

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山口奈緒美

山口奈緒美Naomi Yamaguchi

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 男子テニス界、波乱のシーズンが幕を下ろした。

 ウィンブルドンのあとにノバク・ジョコビッチが去り、スタン・ワウリンカが続くと、全米オープンを前に錦織圭もならって「年内休養宣言」。

 アンディ・マレーも、宣言したわけではないが、結果的にウィンブルドンを最後に復帰することはできなかった。

 こうして、今年3月のトップ5のうち4人が不在となったシーズン終盤の3カ月。それでもテニス界が「悪夢」の年にならず、ATPツアー大会の年間観客動員数が史上最多記録の450万人を超えたという事実は何ゆえだろうか。

ディミトロフとズベレフ、2人の大躍進。

 まず、ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルの劇的復活の功績が大きいことは、あらためて説明するまでもない。

 次に、このチャンスに躍進したメンバーの顔ぶれにも注目したい。中でも、8月のシンシナティで初のマスターズ優勝を果たし、ツアーファイナルズを初出場で制覇した26歳のグリゴール・ディミトロフと、マスターズ・タイトルをローマとモントリオールの2大会で獲得した20歳のアレクサンダー・ズベレフの活躍は、長い間テニス界が待ち望んでいたものだった。

 10代の頃から“ベイビー・フェデラー”と呼ばれながらくすぶっていた才能を開花させたディミトロフと、将来を担うスター性を備えた新星ズベレフ。

 ともに実力のみならず、ルックスも大いに魅力的である。若い力の勢いは、その後カナダから出現した18歳のデニス・シャポバロフにも感じることができた。

 こうして、「ビッグ5」のポスト世代として期待された中堅どころや、エネルギッシュな若手のスターなど、これからの時代を託したい選手たちが、トップ不在のこのチャンスを生かして長年の期待に応えたシーズン終盤だったからこそ、ファンの心は離れなかったのだろう。

【次ページ】 離脱したスター選手が戻ってくる来季はバラ色に。

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