ミックスゾーンの行間BACK NUMBER
本田、岡崎、香川とハリル戦術。
それぞれの相性を今一度検証する。
text by
西川結城Yuki Nishikawa
photograph byGetty Images
posted2017/11/22 17:00
2010年代の日本代表は本田、香川、岡崎のトライアングルでゴールを脅かし続けてきた。その前線に歴史的転換点が訪れつつある。
小林、森岡よりも井手口と長澤を先発させる嗜好。
香川同様に、10月シリーズに招集された小林祐希も選出外となった。そして同タイプとして選出された森岡は、ブラジル戦とベルギー戦ともに途中出場。一方で先発メンバーとして監督が選んだのは井手口であり、ベルギー戦で先発した体の強さが魅力の長澤和輝だった。
ハリルホジッチの嗜好は、もはや明らかである。
これまで日本サッカーのメインストリートには、常に技術に長けたセンスフルな選手たちがいた。現代表では、香川がその代表格。しかし現状のハリルスタイルは、彼らのようなタイプが得意とするプレーとは一線を画している。
フィジカルサッカーへの舵切り――。香川にとっても、ここからが正念場となってくるだろう。