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15歳のザギトワがフランス杯制覇。
三原4位、白岩6位で日本勢に課題も。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byISU via Getty Images

posted2017/11/20 17:00

15歳のザギトワがフランス杯制覇。三原4位、白岩6位で日本勢に課題も。<Number Web> photograph by ISU via Getty Images

表彰式直後のザギトワ。本田真凜の世界ジュニアでの連覇を阻んだ、まだ15歳の選手である。

総合6位も、白岩自身の手ごたえは「まずまず」。

 翌日のフリー『展覧会の絵』では、明るい笑顔で氷上の中央に立った。

 出だしの3ルッツ+3トウループから、次々とジャンプを勢いよく決めていき、最後の3ループで転倒したのが、唯一の大きなミスだった。

 同行していた田村岳斗コーチに、そのジャンプの直前のレイバック・スピンのレベルをしっかり取るように注意を受けていて、「スピンの意識が大きかったのでその部分での体力が崩れてしまった」と苦笑。スピンは最高のレベル4を獲得した。

 フリー127.13、総合193.18で6位だったが「ミス1つで127が出たのは、満足はしていないけれどまずまずという感じ」とこの大会での手ごたえを振り返った。

フリーノーミス、総合4位だった三原舞依。

 三原舞依はSP『リベルタンゴ』では、冒頭のコンビネーションジャンプの2つ目のジャンプの着氷でリンクの柵にぶつかりそうになってしまい、64.57で4位スタート。

 翌日のフリーでは映画『ミッション』のサウンドトラックから、『ガブリエルのオーボエ』のメロディにのって2度の3ルッツ+3トウループなど、合計7度の3回転ジャンプと2度の2アクセルをノーミスで降りた。フリー137.55で5位。総合202.12で順位は4位のままだったものの、演技の内容が良かったことに満足そうな笑顔を見せた。

 前日の失敗からどのようにして気持ちを切り替えたのかと聞かれると、昨シーズンの自分のフリー『シンデレラ』の演技の映像を見て、改めてスケートができることの感謝の気持ちを忘れずに滑ろうと思ったことが、理由であることを明かした。

【次ページ】 「目標は210点を超えること」と三原。

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