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福西崇史が語る強豪相手の対処法。
“どこで奪うか”を一致させないと……。 

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福西崇史

福西崇史Takashi Fukunishi

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posted2017/11/14 11:20

福西崇史が語る強豪相手の対処法。“どこで奪うか”を一致させないと……。<Number Web> photograph by Getty Images

日本のプレスを空転させる技術を有していたマルセロ。彼らのようなワールドクラスと戦うことに意義がある。

強い、速い、決めきるルカク相手にどう戦うか。

 代表的な選手として挙げられるのは、ルカクです。サッカー選手と思えない体格を持ちながら(190cm・94kg)、爆発的なスピードと決定力を持ち合わせている。今の日本でルカクと対戦経験があるのはサウサンプトンの吉田ですが、ベルギー戦では槙野や昌子、三浦にもマッチアップするチャンスがある。これは本当に貴重な機会です。

 前回のブラジルW杯コートジボワール戦でドログバが途中出場して以降、一気に流れを変えられたのは記憶に新しいですよね。ロシアW杯でも彼と同じような絶対的なストライカーがいる国と同組になる可能性は高い。

 もちろんルカクを本気で止めにいって無失点で抑えれば自信になるわけだし、そこは意欲を持って臨んでもらいたい。短期間での連戦で反省点を見つめながらも、次戦に臨む。W杯を想定するには最適な環境だけに、ベルギー戦もブラジル戦と同じくらい注目したい90分間になりますね。

(構成:茂野聡士)

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