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BCリーグでドラフトを待つ男たち。
野球部経験なしの素質溢れる18歳も。

posted2017/10/22 09:00

 
BCリーグでドラフトを待つ男たち。野球部経験なしの素質溢れる18歳も。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

ロッテの角中勝也らを輩出した四国ILに加えて、BCリーグのレベルも徐々に上がりつつある。新たな才能の出現に期待したい。

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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Hideki Sugiyama

 独立リーグはNPB(日本野球機構、以下「プロ」と表記)にこそ加盟していないが、れっきとしたプロ野球で、1人でも多くの選手をNPB各球団に入団させることを目標にしている。

 巨人三軍対BCリーグ選抜の交流戦が行われた9月27日、ジャイアンツ球場のバックネット裏スタンドではプロ各球団のフロントとBCリーグ関係者があちこちで歓談していて、私のそばでは「今年もよろしくお願いします」とプロ関係者が頭を下げると、BCリーグ関係者が「じゃんじゃん持って行ってください」と破顔一笑する姿が見られた。

 たとえば社会人野球(日本野球連盟)は、高校卒は3年間、大学卒は2年間、在籍するチームに居続けなければいけないが、BCリーグや四国アイランドリーグなど独立リーグにはそういう拘束がないので、高校を卒業して入団1年目の18歳がプロ野球のドラフトにかかる可能性がある。

 また、社会人野球は2006年に鈴木誠(JR東日本・投手)が育成ドラフトで巨人から指名されてから、NPBに「育成ドラフトで指名しないよう」申し入れ、それ以降社会人は育成ドラフトで指名されていない。しかし、独立リーグの選手は主に育成ドラフトで指名されてプロ入りしている。そのためどうしてもプロ入りしたい選手が会社を退職して独立リーグに入団するケースもある。

元プロ指導者の真骨頂は、選手のスケールアップ。

 BCリーグは10チームで構成され、監督はすべて元プロ選手である。10チームに在籍する38人の指導者(監督、コーチ)のうちNPB出身者でないのは2017年開幕時点でわずか9人。

 高校、大学、社会人などのアマチュア野球では、学校のため、会社のためという前提があるので選手の個人プレーよりバントなど犠牲的精神を選手に求めがちだが、元プロ指導者の真骨頂は選手のスケールアップ。

 私が見た9月27日の巨人三軍対BCリーグ選抜では、巨人三軍が2回バントしたのに対してBCリーグ選抜はゼロ。又吉克樹が登板したことで印象に残っている2013年の四国アイランド選抜対フューチャーズ(イースタンリーグ所属選手の混成チーム)戦でも3戦して四国アイランド選抜は1回もバントをしていない。独立リーグの存在意義がわかっていただけると思って紹介した。

【次ページ】 育成ではないドラフトで指名される可能性がある選手も。

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