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日本はハイチに恥をかかされた。
スタメン組の実力を再確認した試合。

posted2017/10/11 11:30

 
日本はハイチに恥をかかされた。スタメン組の実力を再確認した試合。<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

アディショナルタイムに追いついたものの、日本にとっては勝って勢いをつけたい試合だったことは間違いない。

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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Kiichi Matsumoto

 一刀両断するのは簡単である。

 10月10日に日本代表が対峙したハイチは、ロシアW杯の北中米カリブ海地区予選ですでに敗退している。国際試合に臨むのは3月以来で、日本戦に向けた練習はたった2日間である。

 ベストメンバーが編成されたわけでもない、来日した19人の平均年齢は、23歳をわずかに上回るものだった。若い選手が多いゆえにモチベーションが高いとも考えられるが、6日に顔を合わせたニュージーランドには明らかに劣る。

 来るべき公式戦に向けてこの試合で確認しなければならないことはなく、次の試合につながる結果と内容も求められていなかった。日本に負けたところで、ハイチは危機感を抱くことはなく、失うものもない。

 そんな相手に、ギリギリまで追い詰められたのだ。しかも、前半17分で2-0としながら前半のうちに1点差に詰め寄られ、後半53分には同点に追いつかれ、78分には逆転を許したのである。90+2分のゴールで3-3に追いついたところで、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督と選手たちに笑顔がこぼれるはずもない。

1点目、2点目は完全な集中力の欠如だった。

 3つのゴールへ至る流れは、どれも悪くなかった。とりわけ杉本健勇が決めた2点目は、素晴らしい崩しから生まれている。ただ、相手守備陣を翻弄したゴールシーンさえ、誰の記憶にも残らないかもしれない。

 28分に喫した1点目の失点は、中盤のアンカーポジションからゴール前へ侵入してきた選手に決められたものだった。53分に許した2点目は、相手のリスタートへの対応が遅れたことによる。集中力の欠如こそが失点の原因で、弁解の余地はない。

 素直に認めなければならない失点は、ペナルティエリア外からコントロールショットを決められた3点目だけだった。それにしても、もう少し厳しくプレッシャーをかけられたのでは、との疑問は残るが。

【次ページ】 組織力に頼れない局面で、個人能力が露呈した。

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