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マンU「負の遺産」から一転主力。
モウリーニョ流でフェライニ復活!

posted2017/10/07 11:00

 
マンU「負の遺産」から一転主力。モウリーニョ流でフェライニ復活!<Number Web> photograph by Getty Images

大型センターハーフの先駆者であるフェライニ。そのサイズ感とスケールは、名将のもとで再び脚光を浴びている。

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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 今季のプレミアリーグは、首位マンチェスター・シティを得失点差「1」でマンチェスター・ユナイテッドが追う展開で10月を迎えている。ポール・ポグバを9月前半に怪我で失っても、シティと共に開幕から負け知らずのまま首位争いを演じている。

 ポグバは、中盤におけるエネルギーと攻撃センスの源。その代役を務めているのはマルアヌ・フェライニだ。フィジカルの塊のようなフェライニは、ネマニャ・マティッチとダブルボランチを組み、7節クリスタルパレス戦で2得点を挙げてマンオブザマッチに輝いた。試合中には得点者としてオールド・トラッフォードの観衆に名前を謳われ、試合後には勝利の立役者として拍手喝采で見送られた。

ラフプレーが目立ったモイーズ体制の「負の遺産」。

 この一戦を経て、メディアでは「状況一変」と騒がれることになった。これまでフェライニと言えば、ファンからブーイングを浴びたことが1度や2度ではないほど、ユナイテッドでは極度に不評だった。2013年夏、新監督に就任したデイビッド・モイーズが獲得した唯一の新戦力は、1年もたずに終わったモイーズ体制の「負の遺産」と認識されてきた。

 空中戦での肘打ちを含むラフなプレースタイルは、攻撃サッカーの王道を信条とするユナイテッドファンの「目に余る」とされ、「ユナイテッド流」の選手ではないとの理由で放出を望む声が絶えなかった。ファンのみならず、モイーズの後を受けたルイス・ファンハール前監督も、フロントに売却画策を要請したとさえ言われる。

 そのフェライニが、ジョゼ・モウリーニョ体制下で力強さと高さを遺憾なく発揮している。例えば、今季CL初戦バーゼル戦では負傷したポグバと代わったフェライニは、得意のヘディングによる先制ゴールもあってマンオブザマッチに選ばれ、指揮官の信頼に重要な働きで応えている。この結果が、華やかさや巧さを好むファンにも受け入れられるようになったのだ。

【次ページ】 外野に何を言われても平然とする男への信頼。

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