Sports Graphic Number WebBACK NUMBER

<BE ADAPTABLE!>
大迫勇也「できるヤツと思わせる。それを凄く大事にしている」 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

PROFILE

photograph byTakashi Shimizu

posted2017/09/28 16:00

<BE ADAPTABLE!>大迫勇也「できるヤツと思わせる。それを凄く大事にしている」<Number Web> photograph by Takashi Shimizu

アイツはできる、って思わせないとパスが来ない。

トレーニングシームレスTシャツ(4色。S~XL。¥6,048)/トレーニングハーフパンツ(3色。S~XL。¥5,184)/トレーニングパッカブルジャケット(3色。S~XXL。¥11,880)/シューズ「GEL-KENUN」(4色。24.5~29.0・30.0・31.0・32.0cm。¥15,660)価格はすべて税込

 ケルンで適応するために、大切にしたことは?

 そう尋ねると、彼は間髪を入れずに言った。

「まずはチームメイトに自分を知ってもらうこと。アイツはできる、って思わせないといけない。ダメだと思ったら、(ドイツでは)パスが来なくなる。そこは極端かもしれないけど、逆を言えば分かりやすい。だから、知ってもらう、できるヤツと思わせる、というのは凄く大事にしている。ボールが来る分、ちゃんとやらなきゃいけない責任感は凄くある。その危機感みたいなものを強く持ってやってきているかなって思います」

 信頼を勝ち取るためには、やれることを証明しなければならない。やれなかった時点で、すぐにシビアな答えが出るのが欧州である。2シーズン目からはパーソナルトレーニングで倒れない体づくりにも取り組んできた。ピッチ内とピッチ外、やれることはすべてやってきたつもりだ。

代表では適応するというよりも、自分を出す。

 俺にボールを出せ、絶対に失わないから。

 責任感と危機感が、自分を磨き上げたのだった。

 日本代表でも、欠かせない男になりつつある。

 昨年11月に1年5カ月ぶりに復帰して親善試合オマーン戦で2ゴールを挙げると、1トップのレギュラーが指定席となった。

 代表で適応するために、大切にしたことは?

 彼は言う。

「適応というよりも、(代表では)自分を出すことしか考えていない。相手としっかり戦って、貪欲にゴールに向かっていくことをまずは前提に考えています」

 代表となると、合流から試合まで周りと合わせる時間も少ない。全員がクラブで培ってきたものを出し合って、つくり上げていくイメージだろうか。変に適応を考えないことが、逆に適応につながる。その境地が活躍を呼び込んでいる。

【次ページ】 ブラジルで何もできなかった悔しさを晴らす。

2/3ページ
関連キーワード
大迫勇也
ロシアW杯
サッカーW杯

ページトップ