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1年おきにボールが変わっては……。
バレー強化の意外な「落とし穴」。 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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posted2017/09/20 08:00

1年おきにボールが変わっては……。バレー強化の意外な「落とし穴」。<Number Web> photograph by AFLO

サーブを武器にする必要がある日本にとっては、国際大会と国内大会でボールが違うのは影響が大きいといえるだろう。

「Vリーグ、JVAという垣根をなくす」必要性。

「スポーツの大きなくくりで見れば、我々はいろいろなスポンサードを受けながら成り立っている。財源確保の必要性というものもあり、きれいごとだけでは片付けられない問題もあります。ただ強化の立場からすれば、そうした問題を上手に整理してもらって、世界がミカサでやるのであれば、国内もミカサでやって欲しいという願いはあります。東京五輪でメダルが欲しいということであれば、そこは工夫してもらう余地はあると思う。プレーヤーズファーストという言葉がありますが、迷った時にはそこに立ち返って考えるということだと思います」(鳥羽氏)

 東京五輪までの特例として何らかの方法をとる可能性を否定しなかった。

 Vリーグ機構会長であり、今年8月に日本協会の新会長にも就任した嶋岡健治会長は、「そこはVリーグとかJVAという垣根をなくして、東京五輪に向けて何が一番大切なのか、関係者とよく話をして、みんなでコンセンサスをとってやっていくしかない。ただVリーグは10月からスタートしますから、日程的にもう今季のリーグはいじれない。それ以降どうするかということは、考えなきゃいけない課題になってきているのかなと思います」と語った。

 東京五輪やその先に向けて、バレー界が強い日本代表を望むならば、それを支えるできる限りの環境作りが必要なのではないだろうか。

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