プロ野球観戦後の、けだるさ、疲労感も嫌いではない。

　帰りは広大な敷島公園敷地内で道に迷い、なんとか乗り込んだシャトルバスで前橋駅へ直行。

　車内では人々がレプリカユニフォームを脱ぎ、応援グッズをバッグにしまう。

　数万人が集う非日常の祭り球場からの帰り道、徐々に自分の日常生活へと戻っていく。今日は楽しかった。明日からまた学校や会社で頑張ろう。この感じは嫌いじゃない。プロ野球は俺らの明日へのガソリンだ。

　2月の沖縄から始まった『ぶら野球』遠征編も2017年は残りわずか。次回は恐らくクライマックスシリーズだろう。果たして、行き先は広島か、大阪か……。その前に東京へ戻ってひと仕事するとしよう。

　ほとんど人気のない前橋駅のホームで、高崎行きの最終電車を待った。