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青木宣親は今も「意外とフツー」。
生き残りこそが日常、という達観。 

text by

ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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posted2017/09/15 08:00

青木宣親は今も「意外とフツー」。生き残りこそが日常、という達観。<Number Web> photograph by AFLO

移籍前から続く連続試合安打は12試合(9月11日時点)に。環境が変わっても安打を打つ能力は変わらない。

「野球人生、いろいろあって面白い」

 その中に、青木が含まれているのかどうかは現時点では分からない。

 分かっているのは青木本人が、厳しい状況なのは当たり前、生き残りを懸けて戦うのも今に始まったことじゃない、という態度で毎日を過ごしているということだけである。

「去年シアトルに行った時、何となく、両リーグの中と西地区は全部経験したから『あとは東地区だけだな』と思っていたら、今年、一気に両リーグの東地区のチームに行った。野球人生、いろいろあって面白い」

 もちろん、ただ自分に起こったことを楽しんでいるわけではない。

「どんな状況だろうが、選手は皆、生き残りを懸けている。誰も安泰なんて思ってやってない。チームがどうあれ、しっかり結果を残していかなきゃならない。皆、明日は我が身という気持ちでやっているんだから」

 メッツ合流から6試合連続の先発出場を含む8試合で、33打数10安打、打率3割3厘(9月11日時点)。ブルージェイズ時代から続く連続安打は12試合に延びた。イベント続きの2017年、最後にたどり着いた世界一の大都会で、何かいいことが起こりつつある。

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青木宣親
ニューヨーク・メッツ

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