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関根貴大、敬愛する原口元気に続く。
ドイツでも走り、仕掛け、決めろ!
 

text by

飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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photograph byURAWA REDS

posted2017/08/10 08:00

関根貴大、敬愛する原口元気に続く。ドイツでも走り、仕掛け、決めろ!<Number Web> photograph by URAWA REDS

浦和サポーターにも絶大な人気を誇った関根貴大。ハードワークと個人での突破を両立できるウイングバックは欧州でも貴重だ。

原口のヘルタが「けちょんけちょん」の試合を見て……。

 プロになったばかりの頃は、海外移籍は漠然とした憧れだったという。それが現実的な目標へと変わったのは昨年12月、オフを利用して原口を訪ね、ブンデスリーガの試合を観戦したときだった。

 対戦カードは、フランクフルト対マインツ、ドルトムント対ホッフェンハイム、ライプツィヒ対ヘルタの3試合。なかでも大きな衝撃を覚えたのが、原口の所属するヘルタがレッドブル・アレナに乗り込んだライプツィヒ戦だった。

 昇格チームでありながら大旋風を巻き起こしていたライプツィヒはこの時点で2位。一方のヘルタも3位という、上位対決の好カードだ。しかし、試合は一方的なものになる。ライプツィヒの津波のようなアタックにヘルタが飲み込まれ、完敗したのだ。

 今季の開幕直後、関根は目を輝かせながらこう語っていた。

「0-2でしたけど、ヘルタがけちょんけちょんにやられて、何もできなかった。ライプツィヒは2部から上がってきたばかりなのに、すごく良いサッカーをしてるんですよ。ライプツィヒの試合を生で見られたのは、本当に勉強になりました。しかも、みんな若いんですよね」

関根より年下の選手が活躍するライプツィヒ。

 この試合で攻撃的MFを務めていたマルツェル・ザビツァーと2トップの一角であるユスフ・ポウルセンは'94年生まれの22歳(当時)。ボランチのナビ・ケイタと右サイドバックのベルナルドは'95年生まれの21歳(当時)。2トップのもうひとりで、のちにドイツ代表に選出されるティモ・ベルナーに至っては、'96年生まれの20歳(当時)で、'95年生まれの関根より年下だったのだ。

 エネルギーあふれる若いタレントたちが狭いスペースの中で爆発的なプレスを繰り返し、ボールを奪うとトップスピードで一気に敵陣へとなだれこむ――。関根が目の当たりにしたのは、まさに最先端の現代サッカーだった。

【次ページ】 「そんなに強いチームには行けない」からこそ。

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