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<人気クラブのレジェンドOBが初対談!>
中田浩二×鈴木啓太「最強クラブを作るために必要なこと」 

text by

細江克弥

細江克弥Katsuya Hosoe

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photograph byTadashi Shirasawa

posted2017/08/24 11:00

<人気クラブのレジェンドOBが初対談!>中田浩二×鈴木啓太「最強クラブを作るために必要なこと」<Number Web> photograph by Tadashi Shirasawa

啓太は資金力、中田はメンタル……どっちが大事?

鈴木 そういう部分では、鹿島は間違いなく日本一ですからね。俺の場合、ある時は勝利を追い求める、ある時は育成に力を入れる、またある時は内容にこだわるという感じで、同じ浦和でもいろいろなスタイルを経験しながら「やっぱり勝つことが一番なんだ」と学んだんです。いろいろなスタイルはあるけど、それは手段に過ぎない。目的はあくまで勝つこと。それは絶対的な価値だと思うんですよ。

中田 そういう意味ではさあ、このゲーム、実は俺たちみたいなタイプに向いてるのかもしれないよ。

鈴木 俺もそう思います。自分のクラブを作って、経営して、成長させるためには客観的な視点が必要ですからね。

中田 最強のクラブを作るために、啓太はどの要素が一番大事だと思う?

鈴木 「資金力」です(笑)。

中田 ハハ!

鈴木 だって、資金力があれば単純にすごい選手を獲得できるじゃないですか。“すごい選手”ということは、その時点で「フィジカル」も「テクニック」も「メンタル」も仕上がっている。チームを機能させるためには監督が必要とする戦力を整えなきゃいけないから、実現するためには、やっぱり資金力が必要ですよ。反論あります?

中田 ないない(笑)。そりゃあ資金力は大事だよ。それさえあれば解決する問題も多い。ただ、啓太もよく分かっていると思うけど、すごい選手の集合体を機能させるのって大変なんだよね。ちょっとでもズレると崩壊するし、波も大きい。だから俺は「メンタル」を挙げたい。

鈴木 なるほど~。

中田 勝つために必要なものって、チームの一体感でしょ? それはクラブ全体のメンタルの強さから生まれるものだと思うんだよね。だから、2番目に必要なのはメンタルを安定させる「経験」。手堅い感じの経営方針でアレなんだけどさ。

鈴木 きっと、浩二さんはどちらかと言うとリアリストなんでしょうね。

中田 そうなんだろうな。そう考えると、啓太はロマンチスト?

鈴木 たぶん(笑)。だって俺、こんなに普通の選手で、まさか自分が国を背負って戦うような選手になるなんて思ってもみなかったですからね。つまり、自分自身に「お前はやれる! 頑張れる!」と思い込ませられるロマンチストじゃなかったら、ああはなれなかったと思うんです。夢ばかり見て、それを追いかけることに必死。そういう意味では、浩二さんをはじめとする鹿島の選手たちは、みんな大人です。

中田 ハハハ!

【次ページ】 浩二さん、ウチのクラブに来ます? 来てくれます?

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