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バッジョと同じ道を辿り、違う背番号。
ベルナルデスキが10番を選ばない訳。 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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posted2017/08/12 08:00

バッジョと同じ道を辿り、違う背番号。ベルナルデスキが10番を選ばない訳。<Number Web> photograph by AFLO

23歳にしてユベントスの10番を取りざたされる時点で、ベルナルデスキの大物感は抜けている。トッティの後を継ぐイタリア人スターとなるか。

しかしユーベは内紛で主力が2人退団。

 自身の信仰を表すために、脇腹と右腕にキリストの肖像を彫り込んでいるベルナルデスキは、33番を背負って臨む今シーズンを、今後のサッカー人生をかけた勝負の1年だと捉えている。

 今季の開幕を控えるユベントスは、チーム再編成の最中だ。

 彼らは昨シーズンに史上初のスクデット6連覇を達成。またコッパ・イタリア3連覇も果たし、3年連続国内ダブルタイトルという前人未到の偉業も成し遂げた。

 しかし6月3日、カーディフでのCLファイナルで、レアル・マドリー相手に大敗。意気込みが相当高かっただけに、4失点惨敗のショックは尾を引いた。

 歴史的大敗から数日後、鉄の結束と信じられていたユーベのロッカールームで決勝中に諍いと分裂があったと報じられ、それを裏付けるようにDFダニエウ・アウベス(現パリSG)とDFボヌッチ(現ミラン)が相次いで退団した。

 特にボヌッチ流出が内外に与えた波紋は大きく、ナポリFWインシーニェが「今季のユーベは確実に弱体化した」と語るように、ライバルたちの眼の色も変わった。

4-2-3-1をベースに、スピードアップを模索中。

 それでも、王者を率いる指揮官アッレグリとマロッタCEOは、チームの補強とバージョンアップを精力的に進めつつある。彼らは負けっぱなしで終わることを決して良しとしない。

 即戦力としてバイエルンからMFダグラス・コスタを獲得し、ミランのDFデシーリオも引き抜いた。昨季途中から導入した攻撃的布陣4-2-3-1をベースに、縦への攻めのスピードアップが狙いだ。

 4年ぶりに参加した米国でのICC(インターナショナル・チャンピオンズ・カップ)では、バルセロナに1-2で敗れたものの、パリSGとローマにはしぶとく競り勝ち、2勝1敗でツアーを終えた。

 FWイグアインやFWディバラ、FWマンジュキッチら従来の攻撃陣がきっちり結果を出し、ベルナルデスキもローマ戦で新チームでのデビューを飾った。

【次ページ】 CL決勝の後半に彼を投入できていたら……。

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