Sports Graphic Number WebBACK NUMBER

スペインから帰国の柴崎岳、独占告白。
「新しいシーズンもスペインで……」

posted2017/07/07 18:20

 
スペインから帰国の柴崎岳、独占告白。「新しいシーズンもスペインで……」<Number Web> photograph by Tadashi Shirasawa

すでにリーガ・エスパニョーラだけでなく欧州全体で争奪戦が始まっている柴崎。次の所属クラブが気になるところ……。

text by

豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

PROFILE

photograph by

Tadashi Shirasawa

 2016-2017シーズンは柴崎岳にとって変化の年だった。

 鹿島アントラーズでJリーグを制し、その後挑んだFIFAクラブワールドカップでは決勝に進出。欧州王者レアル・マドリーを相手に2ゴールを決める活躍を見せ、世界に名を轟かせた。

 冬の移籍市場ではスペイン2部のテネリフェへ移籍。加入当初はコンディションを崩し、デビューは春になったが、終盤戦では11試合連続先発し、チームを1部昇格プレーオフに導く原動力となった。プレーオフ準決勝、決勝とも活躍したが、チームの1部昇格はならなかった。

 様々なことがあったシーズンを、柴崎はこう振り返る。

「長かったな、と思いますね。日本とスペインでのシーズンを足すと、1シーズン半だったから。それも休みなくだったから長く感じた。鹿島でやっていたことと、スペインでの半年間でやってできたことは、自分の中ではある程度満足いくものでした。もちろん、全ての面で結果を出しているわけではないから、100%満足できるわけじゃない。でも充実感は持てるシーズンだったかな」

新天地で……すべてを変えようとしていた柴崎。

 日本とスペイン。

 言葉も、食事も、生活環境も、何もかもが違う。初の海外挑戦の中で、テネリフェの攻撃の軸となり、得点やアシストの結果も出した。

「手応えを感じたのは、特にスペインに来てからかな。もちろん鹿島での積み重ねがあってこそで、それをスペインで証明できたのは良かったなと。ただ、スペインに行ってからは、自分なりに変えなきゃいけないこともあったりして、それを考えたり、日々の練習の中に落とし込んでいく作業をしました。徐々にスペイン2部のサッカーに適応していくことができて、最後は結果も出せました」

 自分なりに変えなきゃいけない――。

 日本サッカーからスペインサッカーの中へと飛び込んだ柴崎は、異なる現実の中で、多くの部分を意識的に変えようとした。

「変えようとしたのは、漠然というと『意識』です。スペインだと、自分がゲームを組み立てることに重きをおくよりは、ゴールやアシスト、パスで得点に繋がることをやっていかないと、と思った。中盤で低い位置に引いて、ボールを触って、組み立てて、というのは十分できる。でももっと自分を出していくために、無理やりでも前でボールを受けようとも考えたんです」

【次ページ】 「自分が主導権を持っていると見せるため……」

<< BACK 1 2 3 NEXT >>
1/4ページ
関連キーワード
柴崎岳
テネリフェ
鹿島アントラーズ
レアル・マドリー

ページトップ