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フィギュアシーズン終了……のはず!?
羽生と宇野が、早くも来季の準備を。

posted2017/04/30 08:00

 
フィギュアシーズン終了……のはず!?羽生と宇野が、早くも来季の準備を。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

4回転を跳ぶことはすでに当たり前の時代。5度のジャンプを入れ、さらにその先へ向かおうとしている羽生。

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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Asami Enomoto

 4月20~22日に行なわれた世界国別対抗が終わり、フィギュアスケートの2016-2017年シーズンは終わった。

 3月末から4月初旬にかけて、世界選手権が行なわれ、それからさほど時間が空いているわけではない。選手たちにとって、シーズン最大の目標としてきた舞台を経て、消耗も激しい中での大会だ。それでも、各国から参加したスケーターたちは、たくましい姿を見せた。

 その1人が、羽生結弦だった。

 ショートプログラムでつまずいた翌日のフリーで、羽生は思い切ったチャレンジを見せる。

 4回転ジャンプに5度も挑み、2つ目の4回転サルコウが1回転になったものの、残る4つをキッチリと決めた。しかも、4回転サルコウ-3回転トウループ、4回転トウループ、4回転トウループ-1回転ループ-3回転サルコウと、後半に3度も決めたのである。それは自身初のことでもあった。

来季を見据え、すでに5度の4回転を練習していた羽生。

 5度にしようと決めたのは、ショートプログラムが終わってからのことだったという。

「すごく悔しかったので、夜なかなか寝付けなくて、(午前)3時、4時までずっとイメトレばっかりしていました。そのときに、こんなに悔しいならもう1回、4回転やってしまえよ、と」

 2月の四大陸選手権でも5度挑んではいた。ただ、意味合いは異なる。四大陸選手権がとっさのリカバリーであったのに対し、今回は準備していたものだったからだ。

「世界選手権が終わって、この構成で練習はしていました」

 その言葉にうかがえたのは、シーズンの締めくくりの時期にもかかわらず、さらに先へ進もうという意志だ。

 それを実戦で試せたことに、羽生は手ごたえを得ていた。

「1点でも2点でも多く点数を稼ぎたいと自分の気持ちがのっているとき、使える武器になると思っています」

【次ページ】 4回転フリップを2度に増やしてきた宇野。

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