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浦和、1試合平均3得点が射程圏!
シーズン最多ゴールは'98年の……。
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byURAWA REDS
posted2017/05/02 11:30
仙台戦でハットトリックを達成した興梠以外の得点内訳は武藤、李、柏木、オウンゴールだった。
バルサ、レアルなどの強豪はどれくらいの数値?
余談だが、この最多得点チーム、海外各国リーグではどのチームで、1試合平均得点はどのくらいだろうか? 参考までに、「欧州5大リーグ」と呼ばれるプレミア、リーガ・エスパニョーラ、ブンデス、セリエA、リーグアンの昨季最多得点チームを調べた。
プレミア:マンチェスター・シティ/71得点(38試合)、平均得点1.86
リーガ:バルセロナ/112得点(38試合)、平均得点2.94
ブンデス:ドルトムント/82得点(34試合)、平均得点2.41
セリエA:ローマ/83得点(38試合)、平均得点2.18
リーグアン:パリ・サンジェルマン/102得点(38試合)、平均得点2.68
バルサ以外では、レアル・マドリーが110得点、平均得点2.89となっている。メッシやクリスティアーノ・ロナウドという現代サッカーの二大クラックだけでなく、ネイマールにスアレス、ベイルにベンゼマと各国代表エースが3トップに並ぶ両クラブの強烈な決定力をもってしても、平均得点3点台は至難の業なのだ。
浦和は序盤戦を終えた段階で、またリーグ全体の守備レベルに違いがあるのは事実。とはいえ、各国リーグと比べても浦和の平均得点がハイレベルであることは間違いない。同じく34試合制で行われたブンデスでドルトムントがマークした82得点を超えれば、卓越した成績と言えるだろう。
チーム全員で得点を狙いつつ、興梠とラファエル・シルバらが個人でも打開してくる浦和。果たして「平均得点3点台」の壁を打ち破れるか。