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ロッテで1人気を吐く主将・鈴木大地。
学生のような自主トレで返る「初心」。

posted2017/04/26 08:00

 
ロッテで1人気を吐く主将・鈴木大地。学生のような自主トレで返る「初心」。<Number Web> photograph by Kyodo News

オープン戦1位にもかかわらず不振に沈むロッテ。キャプテンの鈴木自身の打撃が好調なだけだけに、歯がゆいところではある。

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永田遼太郎

永田遼太郎Ryotaro Nagata

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Kyodo News

「初心に帰る」

 千葉ロッテ・鈴木大地の1年は、プロ野球選手の自主トレというよりも、学生の強化合宿のような高知県の自主トレから毎年始まる。

 練習が終われば自分たちでグラウンド慣らしをするのはもちろん、宿舎に戻れば、掃除、洗濯、食器洗い、布団敷きに至るまで全て自分たちで行う。

「あれをやらなきゃいけないな、あそこに行かなきゃ始まらないなというのが、僕の中ではあるんです。それをやっているから偉いとかそういう意味ではなくて、僕自身が続けたいからやっている。本当にそんな感じで、そういう空間ってなかなか(プロに入ると)ないじゃないですか。僕にとっては本当に大切にしたい時間なんです」

 そう言うと、鈴木はまるで幼い少年のような笑みを浮かべた。

2度もベストナインを受賞したショートからセカンドへ!?

 今年、鈴木はプロ5年間で2度もベストナインを受賞した愛着のあるショートから、セカンドへのコンバートをチームから受けた。

 春季キャンプ開幕前日1月31日のことだった。

「さあこれからだ」と言うときに「それ」を聞かされた気分はどうか、このコンバートをどう受け止めているのか、彼に質問すると、明るく前向きな声でこう答えた。

「変なプライドもないですし、今、やれることをやりたい気分です。コーチからだけじゃなく、同じ立場の選手、時には後輩からも、僕よりセカンド経験が長い選手には色んな質問をさせてもらっていますし、今は自分がずっと試合に出ていたからとか、そういうプライドもなくて、練習して様々なことを吸収する時期だと思ってやっています」

 野球をする上で、仕事をする上で、どこにプライドを置くのかを鈴木に教えられた気がした。

【次ページ】 毎年自分に課している「初心に帰る」こと。

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