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WBCに出た年の成績は下がる、のか?
松坂大輔は暴落、マー君は24連勝。 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2017/04/20 16:00

WBCに出た年の成績は下がる、のか?松坂大輔は暴落、マー君は24連勝。<Number Web> photograph by Kyodo News

WBCで打ちまくった小林誠司は打率1割台と低迷中。菅野智之はきっちり立て直してきた。WBCの影響は選手にもよるが……。

2013年のWBC後、田中将大は24連勝した。

2013年大会 優勝 ドミニカ共和国

前田健太(日本) NPB
 2012年14勝7敗 防御率1.53
→2013年15勝7敗 防御率2.10

田中将大(日本) NPB
 2012年10勝4敗 防御率1.87
→2013年24勝0敗 防御率1.27

大隣憲司(日本) NPB
 2012年12勝8敗 防御率2.03
→2013年3勝3敗 防御率3.38

ボーグルソン(米国) MLB
 2012年14勝9敗 防御率3.37
→2013年4勝6敗 防御率5.73

デデューノ(ドミニカ共和国) MLB
 2012年6勝5敗 防御率4.44
→2013年8勝8敗 防御率3.83

 前田健太は成績は落ちず。田中将大はこの年、球史に残る活躍をして楽天の初優勝の立役者となる。しかし大隣は成績が急落。元阪神、オリックスのライアン・ボーグルソンもMLBでの成績を大きく落としている。

 こうしてみてくるとすべての投手がWBCのあと成績を落とすのではないことがわかる。中には田中将大のように、成績が大幅にアップしている例さえある。

 しかしかなりの数の投手がレギュラーシーズンで不振にあえいでいたのも事実だ。その多くは、再び復活したが、中にはWBCでの登板を境にして、以後の成績が低迷した投手もいる。

 代表的な例が、ドントレル・ウィリス、松坂大輔、大隣憲司だ。3人のWBC以前と以後の成績を並べてみる。

ドントレル・ウィリス 2006年大会の前後
WBC前 46勝27敗 防御率3.27
WBC後 26勝42敗 防御率5.02

松坂大輔 MLBの成績 2009年2回目の前後
WBC前 33勝15敗 防御率3.72
WBC後 23勝28敗 防御率5.10

大隣憲司 NPBの成績 2013年大会の前後
WBC前 40勝39敗 防御率3.47
WBC後 12勝8敗 防御率2.43

【次ページ】 松坂は2度目のWBC以降、規定回数に達していない。

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