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なぜ宇賀神友弥は浦和で不動なのか。
平川から受け取り、関根に渡す愛。 

text by

杉園昌之

杉園昌之Masayuki Sugizono

PROFILE

photograph byURAWA REDS

posted2017/04/21 11:00

宇賀神友弥は何の選手か、と聞かれると答えることは難しい。だがチームに必要な選手かと言われれば答えは単純だ。

宇賀神友弥は何の選手か、と聞かれると答えることは難しい。だがチームに必要な選手かと言われれば答えは単純だ。

宇賀神「人の幅が、プレーの幅も広げるんですよ」

 焦燥と不安に駆られていた宇賀神も、意識を変えた中盤以降にチャンスをつかむと、コンスタントにピッチに立つようになった。'12年はリーグ戦24試合に出場。そして、翌'13年から今まで、左アウトサイドは先輩から学んで成長した宇賀神のものとなった。

 '17年4月17日、今年38歳になる平川は、リーグ戦翌日の大学生との練習試合でも一切手を抜くことなく、懸命に走っていた。5年前、ライバルの後輩に助言したことは当然だと言う。

「ポジションを争っていても大事な仲間だから。僕もヤマさん(山田暢久)、アレックス(三都主アレサンドロ)、相馬(崇人)らと切磋琢磨してきた。ウガは自分の足りないところを見つけて、努力したから今があると思う。僕は今、そのウガを見ながら、自分に足りないところを見つめて、頑張っている。これで浦和が強くなればいいし、これがチームの力になる」

 宇賀神にもこの思いは引き継がれている。ライバルとなる後輩の関根貴大らが調子を落としていれば、声を掛ける。助言を求められれば、相手を尊重しながら真摯に対応する。

「僕だって、ヒラさんにそうしてもらったから。人の幅が、プレーの幅も広げるんですよ、きっと」

 照れ笑いを浮かべる29歳の表情には、余裕があった。伊達に浦和のレギュラーを張り続けていない――。

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