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香川真司は今も15億円の市場価値!
大迫、久保らは有望だが本田は……。 

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遠藤孝輔

遠藤孝輔Kosuke Endo

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posted2017/04/14 11:30

香川真司は今も15億円の市場価値!大迫、久保らは有望だが本田は……。<Number Web> photograph by AFLO

香川はチームバスが被害に遭った翌日の試合にもかかわらず、CL準々決勝で2得点に絡んだ。そのタフさは新たな評価基準につながるかもしれない。

アジア最高額、約29億円の評価を受けているのは……。

 一方、AFC加盟国に目を向けると、最も高い評価になっているのが韓国代表のソン・フンミン。その推定市場価格は2500万ユーロ(約29億円)となっている。'15年夏にレバークーゼンからトッテナムに加入した際に発生した移籍金、3000万ユーロ(約35億円)には及ばないが、プレミア2年目で二桁ゴールを達成したアタッカーの株は高騰中。こと推定市場価格に関しては“二番手”の香川との差を広げる可能性を秘めている。

 伸びしろなら、イラン代表のサルダル・アズムンもたっぷり残している。ロシアのロストフに所属するこのストライカーは、バイエルンとアトレティコ・マドリーからゴールを奪った今季のチャンピオンズリーグで大きく評価を上げた。22歳と将来性があり、数年後には2000万ユーロの大台に乗せているかもしれない。現在は香川と同額の1300万ユーロだ。

アジアには目ぼしいティーンエイジャーがいない?

 アズムンに続くのはレスターの岡崎慎司(800万ユーロ。約9億2800万円)、スウォンジーのMFキ・ソンヨン(750万ユーロ。約8億7000万円)。ここまでがAFCの“トップ5”となる。ちなみに、ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選で注目を集めたUAE代表のオマル・アブドゥルラフマンは400万ユーロで、AFC加盟国の選手では14番目の評価だ。

 あくまで『transfermarkt』の推定市場価格とはいえ、残念なのはAFC加盟国の中に目ぼしいティーンエイジャーが見当たらないこと。最も高額なのがオーストラリア代表のDFで、ノルウェーのローゼンボリに所属するアレックス・ガースバックの50万ユーロ(約5800万円)。世界に散らばるティーンエイジャーの中で218番手という位置づけだ。

 世界との距離を縮めるようなアジア人、日本人プレーヤーの台頭を期待したい。

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